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今回は投資銀行の部門の中でファイナンスとトレジャリー部門に関してざっくりとお話しさせていただきます。
私は長い間外資系金融機関(証券会社)に勤務しています。これまで多くの人と仕事をしてきました。世界各国から集まった社員たちに揉まれて、時には解雇されたり、時には解雇されてすぐにまた再雇用などいろいろな経験をしました。
多くの学生さんが外資系金融機関に興味をお持ちのようです。新卒で入社してくる若手社員はとても優秀な人たちが多くあっという間に出世する人、あっという間にいなくなってしまう人など様々です。
外資系金融機関とはどういう場所なのか?というところ実際のエピソードも交えていろいろお話しできればと思います。
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ファイナンス(財務経理)部門(Finance)
通称:ファイナンス、FIN
企業の運営のための経理処理などを行うチームは他の事業体と同様な業務形態となっていると思います。
ファイナンス部門ではPayable Team(一般経理全般)や自己勘定によるトレーディングのリスク管理を行うチーム、規制当局などへ日々、月次、四半期など定期的な報告を行ったり、自己資本規制などの比率をモニタリングしているレギュラトリー(Regulatory)のチーム、さらには日々のPL管理などを行い上層部への報告業務を行うコントロールチームなど様々なチームによって業務が行われている。
いろいろな国々から集まる社員
ファイナンス部門の特徴として部門に所属する国際色豊かな社員たちの存在だと思います。会計は世界共通に行われるものなので世界中から社員が集まる。
ファイナンスは特に他の国のオフィスとの連絡も多く、語学力に関しては必須のものである。 東京オフィスであろうと同様で日本語が全く話せない外国人も多数いる。
業務内でいえば例えば日々の数字をアジア統括拠点(香港、シンガポール等)がまとめているので東京から香港やシンガポールへ数字の確認など常に連絡を取り合う必要がある。この確認作業により日々のFlash値(速報値)が決まり日々の上層部へのPL報告などが行われる。
会計関連有資格者が多い
実際に仕分けし記帳するようなことはないがシステムにマニュアルで数字などを入れるときは会計知識がないと難しいことになる。外資系の金融機関のファイナンス部門で働く社員は会計に精通しているスキルの所持者が大多数を占める。日本の公認会計士、USCPA、簿記1級などの会計や簿記関連資格を持つものが多い。
各部門と密に連絡を取るコントローラーズ
コントロールチームは各部門ごとに担当者が割り振られており各部門のマネジメントチームと毎週、毎月など定期的にミーティングを重ね情報を共有する。
コントロールチームは確定済みの数字に関しての情報は握っているが“見込み”の数字に関しては各部門の方が確度の高い数字を把握ているので各部門とのミーティングでは“見込みの数字”の情報を手に入れる目的もある。
トレジャリー(資金)部門(Treasury)
トレジャリーは投資銀行の業務を遂行するために必要な資金を調達する部門です。資金が効果的に運用されるよう様々な工夫を凝らしているようです。
想定されるリスクの範囲内での慎重な資金調達が求められるがバランスシート(貸借対照表)にあるもの、ないもの含めて総合的に管理される必要がある。
特にオフバランスのものはデリバティブなど想定以上にリスクが膨らむ可能性があるため常に注意深く見守る必要がありそうです。
投資銀行はグループ内に巨大商業銀行を保有していたり資本関係で提携している場合など多々ある。
投資銀行 | 商業銀行 |
---|---|
JPモルガン | チェース銀行 |
シティグループ | シティバンク銀行 |
メリルリンチ | バンクオブアメリカ |
BNPパリバ | BNPパリバ銀行 |
モルガン・スタンレー | 三菱UFJ銀行 |
ドイツ証券 | ドイツ銀行 |
クレディスイス | クレディスイス銀行 |
投資銀行の雄として君臨するゴールドマンサックスも近いうちに銀行業務を開始する。
前のリーマンブラザースが倒産するなど世界金融危機の際にFRBは商業銀行は一般市民の預金を扱っているためいざというときは救済する仕組みになっている。
投資銀行は未曽有の金融危機を教訓に商業銀行に取り入る、もしくは逆のグループ内に商業銀行を引き込むことで金融危機などが起こった場合に対する存続の命綱を手に入れようとした。
まとめ
前回に続いて外資系証券会社(投資銀行)の組織に関して少しお話をさせて頂きました。
ファイナンスは様々な国なら集まった国際色豊かな職場です。精緻な数字を出すために他部門との協力も必要ですし、規制当局などへの報告業務も行うなど業務は多岐にわたります。
トレジャリーでは無駄のない資金調達のために会社のバランスシートと常に相談しながら業務を遂行しています。
両部門とも決算期などは残業も多く忙しいところです。