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今回は投資銀行で働く人々の報酬体系に関してざっくりとお話しさせていただきます。
私は長い間外資系金融機関(証券会社)に勤務しています。これまで多くの人と仕事をしてきました。世界各国から集まった社員たちに揉まれて、時には解雇されたり、時には解雇されてすぐにまた再雇用などいろいろな経験をしました。
多くの学生さんが外資系金融機関に興味をお持ちのようです。新卒で入社してくる若手社員はとても優秀な人たちが多くあっという間に出世する人、あっという間にいなくなってしまう人など様々です。
外資系金融機関とはどういう場所なのか?というところ実際のエピソードも交えていろいろお話しできればと思います。
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投資銀行の年収は?
投資銀行は世間では給与が高額で“ものすごく高年収を稼ぐ”というイメージを持たれている人もいるかと思います。ニュースなどでも「アメリカのゴールドマンサックスの社員のボーナスが20億円だった」など見聞きしたこともあるかもしれません。
この業界にいなければわからないのも当然でどのような報酬体系になっているのか少しお話しさせていただきます。
なお福利厚生などはこの項目では触れませんのでまた別の機会にお話しさせていただきます。
3つの報酬
報酬体系に関してはおそらく外資系証券会社は同じようなものだと思います。私も数社を渡り歩きましたが基本的には同じような形になっています。
おそらく大部分の社員の給与体系は
- 基本給(Base Salary)
- ボーナス(Bonus)
- 長期インセンティブ(Long-term Incentive Bonus)
この3本建てとなっていると思います。ただし3つ目のインセンティブなどはフロントオフィスなどで相当稼ぐ人が貰うものとお考えいただければと思います。
基本給(ベース)とは?
基本給はパフォーマンス等関係なしに毎月定額で支給される給与のことです。この給与のことをベースといいます。転職活動などでも収入に関する話が出た場合「ベースは?」という質問があるかと思われます。基本給のことを指します。
ベースは転職者には入社時より順調に増えていくことはあまりありません。職位が上がることでベースも上がると考えた方が良いかもしれません。
ボーナスとは?
ボーナスは大体年に一回支給されます。外資系企業は基本的にカレンダーイヤー(1月から12月まで)で動いていますのでその期間の評価としてボーナスが支給されます。
支給されるのは大体翌年の2月か3月の下旬あたりでしょうか。この時大切なのは支給時に在籍している必要があります。
フロントオフィスの社員は特に高額
フロントオフィスの社員にとってこのボーナスがその年の年収のかなりの部分を占めることになります。 成績によって基本給(ベース)の半額、同額、その倍など大きな額のボーナスが支給されます。
例えば成績が良かった場合基本給が800万円だとするとボーナスの額は1,600万円もらえたりします。
ボーナスの査定は?
フロントオフィスでは前年度の成績(業績)というのは全て数字に表れるためそれぞれの社員はどの程度のボーナスが支給されるのか予想ができます。
例えばあるトレーダーが前年度に大損失を出してしまった、あるセールスが思うように顧客との関係を構築できずに大口が離れてしまった場合などがあったとします。極端な話ボーナスは一銭も出ません。ゼロです。その年度の年収は基本給の身になります。
良い成績を残せた場合、それぞれの会社にある正式なものではありませんが大体の達成額に数パーセントを掛けたものが自分のボーナスになります。
シニア以上は全ての数字の責任を負いますので自身の成績+チームの成績も加味されてボーナス額が決定します。
360度評価
今まで勤めたどの企業でも“自分に対して周囲の評価”というものを所属するチーム内外から5人ほど自身、もしくは他者によって選んでもらい評価をしてことが年に1度あります。
自分本位で周囲との協調性がない社員は投資銀行で長く務めることはできません。いざ困った局面に出くわしたときに周囲が自分を助けてくれるかどうかはそれまでの行いにより決まると言っても過言ではないかと思います。
困った局面で誰も助けてくれなければそのまま数字などに反映されて結局年度の成績に大きく響くことになります。
投資銀行では他者とのコミュニケーション能力に関してとても気を尖らせます。これもボーナスなどの査定にたいへん大きく影響しますので日々の業務でも全方位に気を配りながら仕事する必要があります。
ジュニア(アソシエイト、アナリストの)ボーナス
ジュニア(アソシエイト、アナリスト)レベルですと基本的にはほとんどの仕事はシニア(VP(ヴァイスプレジデント)以上の社員の手伝いがほとんどですので完全に個別のパフォーマンスでボーナス額が決まることはあまりないと思います。
もちろん有望な若手で自身が新規顧客を引っ張ってきたりするなど手柄があればその分評価されるでしょう。若手でも様々なコネクションのある社員は若い時から良く稼ぎそしてあっという間に出世して高みへと昇っていきます。
まとめ
外資系証券会社(投資銀行)の給与などの報酬体系に関して少しお話をさせて頂きました。
投資銀行の報酬は3つの基本給(ベース)、ボーナス、長期インセンティブから構成されています。フロントオフィスの社員にとってボーナスはその年の年収に大きく響きます。査定などは前年度の成績だけでなく他者とのコミュニケーション能力なども加味されて行われます。
この報酬に関しましてまだまだ続きます。