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これまで投資銀行の部門についてザックリと紹介してきました。今回の内部監査部門の紹介になります。
私は長い間外資系金融機関(証券会社)に勤務しています。これまで多くの人と仕事をしてきました。世界各国から集まった社員たちに揉まれて、時には解雇されたり、時には解雇されてすぐにまた再雇用などいろいろな経験をしました。
多くの学生さんが外資系金融機関に興味をお持ちのようです。新卒で入社してくる若手社員はとても優秀な人たちが多くあっという間に出世する人、あっという間にいなくなってしまう人など様々です。
外資系金融機関とはどういう場所なのか?というところ実際のエピソードも交えていろいろお話しできればと思います。
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内部監査部門(Internal Audit)
通称:IA
内部監査部門は組織の中でも特殊な部門になります。部門による監査は定期的、もしくは突然に実施し各拠点や各部門で行われます。
内部で行われている業務を客観的に評価し、修正すべき点が見つかれば指摘し修正を求めていきます。
業務を運営する上で起こりうるあらゆるリスクを想定し注意を促しモニタリングをするのも内部監査部門の役目です。
監査活動を通じて業務の様々な不都合な点にもメスを入れてくるという点で組織の中ではけっこう煙たがられる存在でもあります。
内部監査部門は独立した組織
内部監査部門の特徴として組織上で見てみると役員会の監査委員会の下に直結して存在しています。場合によってはCEO(最高経営責任者)の監査も実施することがあるかもしれない内部監査部門には客観性、独立性が強く求められるためです。
もし通常の組織の中に監査部門が存在している場合、上層部に不正等の疑いがあったとしても何らかの圧力がかかり監査の実施は許可されないことがあるかもしれません。
身内の監査を身内がやるわけですからその中での客観性、独立性が保たれていることは大前提となります。
監査対象からは嫌われる?
どの部門も様々な事情を抱えながら業務を行っているのが普通です。日々の業務を行う上ですべてをシステムなど機会がスムースに処理してくれるのが一番望ましいです。しかしどうしても必要な余分な作業が1つや2つ介在させていることは良くある話です。
内部監査部門が監査に入りこの非効率的な余分な作業を見つけた時、監査人はしつこくこの件に関して追求します。
「どういった経緯でこうなったのか?」「どうしてこの方法を選んだのか?」「合理的根拠はあるのか?」「今後この件の改善プランはあるのか?」
等々。
経緯に関して説明してもなぜそれ以前の問題は解決されなかったのか?等、監査人の厳しい追及に監査対象である被監査部門は嫌気を指すことがあります。
しかも監査レポートの重要事項として扱われてしまった場合には部門のトップ、さらに上層部にもその問題に関して情報が共有され改善プランを策定、実施しその後は問題なく業務がとり行われているかモニタリングの対象になります。
被監査部門からしてみれば“アラさがし”にやってくるようなもので厄介極まりない存在になります。
以上のことから被監査対象部門は内部監査部門に対して保守的な対応をしてしまうことが多く、内部監査部門としても監査がやりにくい状況になってしまうのは残念なことです。
その様な状況にならないよう内部監査人たちはできるだけ相手を和ませて円滑に監査業務が進むようコミュニケーションにはたいへん気を使って日々業務に当たっています。
内部監査人の経歴や能力
以前、内部監査部門の社員と交わる機会が多かったのでいろいろな話を聞くことができました。内部監査部門はなかなかに特殊な存在として社内では位置しているためにどのような人たちが業務に当たっているのか聞いてみました。
内部監査人の皆さんは以前、外資系の大手監査法人などで経験を積んでいる人が多いです。日本の公認会計士資格所有者もいますが圧倒的に多いのはUSCPA(米国公認会会計士)ホルダーです。
内部監査人の多くは日本拠点だけでなくアジアの他の関連する法人の監査も行います。香港やシンガポールと密に連携を取りながら監査業務を行うため語学力は必須となります。
またテクノロジー関連の監査業務では例えばアジア圏だけでなくアメリカ本国がコントロールを利かせているので向こうともコミュニケーションをとる必要があります。
最近ではトレーディングなどもプログラミンで行われるなどテクノロジー分野への依存度が増していることに合わせて監査業務の量も増え、しかも多岐にわたるようになりました。
内部監査人は業務のフローなども把握する必要があり会社組織の全体的な流れも把握する能力が必要となります。
まとめ
前回に続いて外資系証券会社(投資銀行)の組織に関して少しお話をさせて頂きました。
今回は内部監査部門に関して触れました。社内の身内による監査であっても被監査部門はなかなか保守的になってしまうものです。内部監査部門も好きで“アラさがし”しているわけでもなく会社に存在するあらゆるリスクを想定し企業活動が安全に行われるように日々尽力しているのが内部監査部門です。
日本の国内拠点だけでなく他国の拠点とも密に連携して業務に当たる為コミュニケーション能力は必須のものとなります。