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これまで投資銀行の部門について社員から見た目線でザックリと紹介してきました。
今回は外資系金融機関(投資銀行)に就職した新卒はどれくらい稼いでいるのか?
もちろん一律というわけにはいきませんがフロントもバックオフィスもベースサラリー(基本給)に関してはそんなに差があるわけではありません。
このあたりに関して少し触れてみたいと思います。
私は長い間外資系金融機関(証券会社)に勤務しています。これまで多くの人と仕事をしてきました。世界各国から集まった社員たちに揉まれて、時には解雇されたり、時には解雇されてすぐにまた再雇用などいろいろな経験をしました。
多くの学生さんが外資系金融機関に興味をお持ちのようです。新卒で入社してくる若手社員はとても優秀な人たちが多くあっという間に出世する人、あっという間にいなくなってしまう人など様々です。
外資系金融機関とはどういう場所なのか?というところ実際のエピソードも交えていろいろお話しできればと思います。
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投資銀行は新卒も給料が高いの?
外資の金融で証券会社(投資銀行)は特に給与が高いと言われています。
新卒でも年収1000万、600万といろいろ話題に上る業界でもあります。
実際にはどれくらい年収を稼いでいるのでしょうか?
新卒1年目のベースサラリーは550万から600万円あたり
私も今まで5社ほど外資系の証券会社に勤務しておりますが新卒社員に聞く機会がありベースは550万から600万円あたりの様子です。
これはフロントもバックオフィスもあまり変わらないようです。
このベースサラリーを12で割ったものが支給されます。
例えばベースサラリーが600万円であれば50万円(600万円÷12ヶ月)が毎月の給与明細に乗ってきます。ここに交通手当などが加算され、厚生年金や健康保険、所得税などが引かれたものが手取りの額になります。
残業代は支払われるのか?
おそらくですがほとんどの社員が残業適用にならない“Exempt社員”になると思いますので残業代は支給されません。
以前は100時間残業当たり前でしたが最近では働き方改革の影響もあってか会社による残業時間管理が厳しくなってきています。
もともとベースサラリーなどが高額に設定されているので残業時間が減るということは以前に比べると時間内にタイトに仕事をこなす能力が必要になります。
処理能力だけでなく仕事をどのように片付けるのか想像力も育てなくては仕事に付いていけなくなるおそれが出てきます。
ボーナスはいくらくらい支給されるの?
ボーナスは前年度の成績によって決まります。外資系の金融機関はほとんどがカレンダーイヤー(1月から12月)で年度が回りますので支給は2月か3月の下旬が多いです。
フロントオフィスの場合
新卒1年目の社員が収益増に大変貢献するというのはあまりないと思いますのでフロントオフィスのボーナスもベースサラリーの30%から40%くらいが相場かと思います。
例えばベースサラリーが600万円の場合、ボーナスは180万円から240万円あたりです。
年収で言えば800万前後ということろでしょうか。
だいたいこのあたりかと思います。
バックオフィスの場合
バックオフィスは会社によって随分違います。私の経験上では米系、欧州系でも違いがあります。
私の経験では米系に比べると欧州系は渋いです。
ベースサラリーはフロントオフィスと比べてもそんなに違いはありません。しかしこのボーナスの額が全く違います。
ベースサラリーにプラスして月給1月分あたりから2月分あたり貰えれば良い方だと思います。
他に貰えるものはあるの?
いろいろな手当はありますが毎月の給与以外に積み立てられる年金は結構大きいです。
私の勤めてきた外資系の証券会社の中では毎年の積み立てられる年金額がベースサラリーの10%という驚きの会社もありました。
もしベースサラリーが600万円の場合、その年の年金額が60万円になります。
例えば、もし3年働いて会社を去ることになった時退職金が180万円貰えることになります。3年しか働いていないのに180万円の退職金はかなり高額です。
おそらく日本の企業ではありえない数字だと思います。
アソシエイト以上、転職組の給料は一人ひとり違うので不明
実際に働いている人間からすれば隣で一緒に仕事している同僚の年収がいくらなのかさっぱりわからないのが実情です。
特にフロントオフィスではその年の成績によってボーナスの額が変わるのでわかりません。ベースサラリーに関してはだいたい想像できます。
例えば職位がアソシエイトはいくら、VP(ヴァイスプレジデント)はいくら?というようなものがあればいいのですが全くあてになりません。
年齢も全く関係ありません。私の経験では一回り年齢が下の上司に仕えたこともありますし一回りより上の部下もいました。職位に年齢がまったく当てはまらないのも外資系の証券会社の特徴です。
転職組の人たちはもっとわかりません。
例えば景気がある程度いい時期に転職した人は高めの給与設定でサインしたかもしれません。逆に不景気の時に最低レベルでサインした人もいるかもしれません。
隣に座り、職位も同じ、全く同じ仕事をしていたとしても良い時期に転職して入社した人はもう一人より年収で100万円以上高いこともあると思います。
おそらく日本の企業も転職組に関しては同様に一人ひとりバラバラの設定になっていると思います。
まとめ
今回は外資系証券会社(投資銀行)の新卒の年収に関して少しお話をさせて頂きました。
新卒でベースサラリーが600万円というのは日本人の平均年収などを考えた場合かなり高額かと思います。しかし生き残るにはそれ相応の能力が必要になりますのでこの高給をいつまで貰い続けることができるのかが醍醐味でありリスクでもあります。