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前回までのテスト形式、Reading Section、Listening Sectionに引き続き今回はSpeaking Sectionに関して触れてみたいと思います。
TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
TOEFLとは“Test of English as a Foreign Language”の略称で非英語圏の出身者を対象として、英語圏の高等教育機関が英語能力を判定するために使用されるテストのことです。
日本でも以前より少数の高等教育機関(大学学部以上)がTOEFLのスコアを入試の英語のスコアとして認められたりしていました。
TOEFLは主に留学を目的にする人が受ける試験です。
このTOEFLは特に大学の学部留学に向けて最初の試練であり最大の難関でもあります。このスコア次第で希望する留学先に入学できるか決まってしまいます。
TOEFLの点数を取ったからと言って授業には全く付いていけず苦労するのも留学してからわかる話です。まずはTOEFLを取って留学のチケットを手に入れる必要があります。
TOEFLに関して触りの部分になりますが触れてみたいと思います。
TOEFL iBT Speaking Section・スピーキングセクションは難しい
TOEFL iBTのSpeaking SectionはListening Sectionに引き続いて試験が開始されます。
個人的にはこのセクションが一番難しい印象です。
私が留学していた時代ではTOEFLにSpeaking Sectionは無かったので幸運だったと思います。
留学を終えて仕事などでも英語を使う機会の多い今の私でしたらこのSpeaking Sectionは何の抵抗もなく受験することができると思います。
しかしこのSpeaking Sectionは海外での居住経験などが無い純日本人が受けるにはかなりタフなものになります。 留学前のスコアが必要とされる段階でこのセクションを受けなくてはいけないことに恨みつらみのある受験者は多いのではないかと思います。
試験形式
試験はヘッドセットを装着して行われます。聞いて話しますが問題文がスクリーン上で見ることができるもの、写真が1枚あるだけでListening Sectionのように内容を聞いたうえで答えるというような問題もあります。
Speaking SectionですがListening Sectionの要素も加わっており総合的な英語力を判定しようとする意図がうかがえます。
試験時間
このセクションの受験時間は17分になります。2019年7月までは20分でしたが8月より17分に変更になりました。
出題内容
大きく分けて二つのタイプの問題に答えていく形になります。
計4問の問題に答えます。
- Independent Tasks(独立型課題) 1問
- Integrated Tasks(統合型課題) 3問
Independent Tasks (独立型課題) 1問
あるテーマに関してそれに同意、同意しないという立場を決めて理由を2つから3つ程度並べていくような問題が出題されます。
また以前は何かについて好みなどを理由と共に答えていく問題もありましたが現行(2019年8月以降)では出題されないようです。
- 問題文が流れます。スクリーン上確認することができると思います。
- 準備する時間が15秒与えられます。
- 45秒以内に立場や、その理由などを答えます。
回答する上でのポイントとしては立場を決めたら一貫してそれをサポートすることです。
もし問題文が「ⒶはⒷより良いと思う」というものでしたら同意した場合はⒶはなぜ良いのか理由を2つか3つよういする必要があります。
少しでもⒷをサポートするようなことをほのめかしてはいけません。
このIndependentの問題はこのセクションの得点源になりますので答え方のテンプレートなどを用意するのも手です。
Integrated Tasks (統合型課題) 3問
複雑にいろいろ組み合わせて出題してきます。はっきり申し上げて厄介です。
問題の流れは以下のようなものがあります。
- 英文を読みます(50秒)
- 英文の内容について生徒などが会話をしています(1分30秒くらい)
- 問題文が流れます。質問に対する会話の内容をポイントを答えていきます。(準備30秒、回答60秒)
- アカデミックな文章を読む(50秒)
- より詳しく説明している講義を聞く(1分30秒ほど)
- 問題文が流れます。質問に対して講義の中での具体例などを挙げて説明する(準備30秒、回答60秒)
- 少し専門的な講義を聞きます(2分程度)
- 問題文が流れます。講義の内容より回答します(準備20秒、回答60秒)
以上のようなパターンの問題が3問出題されます。
Listening, Reading, Speakingのハイブリッド形式で たいへんタフな戦いになります。
難しいSpeaking Sectionの対策は?
基本的に受験生の英語の総合力を試してくるSectionです。
何かを試したからすぐに点数へ結びつく方法などはあまりないとは思いますが対策としてはある程度形式を決めていくことかと思います。
先に問題の出るパターンを紹介しましたがこのパターン通りでくると信じて回答の流れの癖を身につけるといいかと思います。
例えば2つの事柄を比較するような問題(Independentに多い)では比較表現の練習をしておくのも大切です。
どちらかを支持する問題の練習では一方をサポートする回答の流れを練習するのも良いと思います。
講義などはリスニングで聞き取れなかった場合は回答にかなり困ることもあるかと思います。
個人的には前半の3問で何とか点数を取れるようにできればそれで良いと割り切るもの手だと思います。
まとめ
今回もTOEFLのSpeaking Sectionに関しまして触れてみました。
Speaking Sectionといっても実際にはReading, Listeningの要素も多分に入っておりかなりタフな試験であり純日本人にとってはたいへん難しいSectionになります。
TOEFL iBTの神髄ここに極まれりというSectionでした。
TOEFLに関してはまだまだ今後続きます。