< 高校・大学受験、TOEIC、TOEFL、英検などの各種試験対策のために >
< 外資系企業などで仕事をするために総合的な英語力を養うために >
< 「読む」だけでなく「解く力」「書く力」も身につけたい方に >
※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
海外からの留学生は大学院、大学、コミュニティカレッジに入学後すぐにPlacement Testという学校が指定する試験を受けることに関して前回はお話しさせていただきました。
【留学後のPlacement Testに関する記事】
ほとんどの留学生がPlacement Testの結果により何コマか語学クラスを取ることになります。
この語学クラスでは単に語学能力を上げるだけでなくその国の授業はどのような形で進められるのかということも学習することができます。
私はアメリカに留学しましたが留学後に何クラスかの語学クラスを受講する必要がありました。
今思えばこれらの授業を取ってよかったと思います。それまで私はアメリカでの授業や勉強のスタイルなど知らなかったのでゼロから学べたからです。
いきなり大学院のコースに入っては授業に参加しても何をどのように進めてよいのか全く分からなかったと思います。
語学クラスではどういったカタチで授業などが進められていくのか大変ざっくりではありますがその勉強スタイルについて今回は触れてみたいと思います。
留学のカタチも大学院、学部、コミュニティカレッジ、語学学校(ESL)など様々だと思いますがTOEFLをしっかり勉強してという方の多くはおそらく語学留学ではない正規留学を目指している人が多いと思います。
一生懸命勉強して必要なTOEFLスコアを獲得できた時はうれしさと共に安堵されること間違いなしだと思います。
目的の大学へ願書を送り基準を満たしていれば合格の通知が届くことになります。
実際に留学する際の準備等に関してはまた別の機会に触れたいと思いますが晴れて海外の大学へ留学することとなりいよいよネイティブの学生たちと一緒に勉強するキャンパスライフが始まると心踊ることでしょう。
しかし実際に留学すると思い描いている留学生活がなかなか始まらないことに気づくことになります。
そうなんです、思い描く留学生活を送るにはもう1つも2つもステップを踏まないといけません。
留学生が苦労するであろうことを自身の体験も交えながらいろいろ書いてみたいと思います。
TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
とにかく読む、書く、話す
留学して驚いたのは語学クラスといっても読む、書く、話す量がとても多かったことです。
後の大学院に入ってからのテキストなどを読む量、Paperを書く量、そしてプレゼンテーションなども含めて話す量は比較にならないほどのボリュームの多さでしたが授業の流れ的には同じようなものです。
授業に参加するには予習が必要(Reading)
アメリカの授業は基本的には予習していかないと授業についていけないことが多いです。
予習前提で授業が進められることも多く予習のありなしでは授業の理解度も変わってくることになります。
個人的に感じたのはアメリカでは1回の授業でかなりのページを進めていきます。私の感覚的には授業では教わるというより確認という方が合っているのかなという印象でした。
語学クラスでもこの予習前提という姿勢は守られており、授業では冒頭よりいきなりディスカッションなどが始まるケースもあり予習していないと話に参加できないということになります。
提出物が多い(Writing)
予習で読む量も多いのですが授業が終わった後には「その感想や自分の意見、提案などをノート1ページに書いてきなさい」といういうような課題も多かったです。
提出物には教員の指示によりテーマなどが与えられ毎回提出するものとその学期内に2つほど自分でテーマなどを決めて結構な力作を提出したりします。
この「ノート1ページに書いてきなさい」というのも結構な作業になります。留学生にとっては英文を毎日ノート1ページ書くことなどあまり馴染みのないことです。
最初のうちは1文、2文書くのも大変で1ページ仕上げるのに何時間もかかってしまい私にとってはかなりの作業でした。
書いても書いてもの繰り返しに嫌気が差すこともあり英語の1文字をわざと大きめに書いたりスペースを大きく取ったりとささやかな抵抗などもいたしました。
しかし今から思えばこの毎日書くという作業が後の大量のPaper Workをこなすうえでたいへん大切な時期であったと思います。嫌になるほど書いたことで「英語で書く」ということに抵抗感がなくなりましたから。
ディスカッション、発表が多い(Listening、Speaking)
アメリカの授業では教員がちょっとしたテーマを与えて周辺の生徒数人と5分程度ディスカッションするように指示されます。5分後にその小グループで話し合った内容を1グループずつ発表します。
日本では授業などは静かに一言も発せずに授業に参加ということが当たり前でしたのでこの小グループでのディスカッション&発表の流れに最初は驚きました。
毎回の授業でのディスカッションとは別に学期中に2回ほどグループ分けされたチームごとにあるテーマに関してプレゼンテーションを行いました。
このプレゼンテーションの準備はチームメンバーですることになるのでミーティングのスケジュールから始まりプレゼンテーションの資料作成や当日の発表順番まで全てチームで決めることになります。
こういった流れを経験したことは後の大学院での個人&チームプレゼンテーションを行ううえでたいへん役に立ちました。
以上のように聞くこと、話すこと、コミュニケーションを取ることを繰り返すことで英語力は否応なしに鍛えられていくことになります。
まとめ
ほとんどの留学生が入学後に語学クラスを履修することになります。
ここでは単に語学の勉強をするというよりもその後の大学での授業の流れなどを学習する意味合いが大きいと私は思います。
語学クラスで授業への参加方法などを学びその後にネイティブたちと一緒に学ぶ留学生活へと続いていくことになります。