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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 「許可・依頼」の can
- can + 動詞原形
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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「許可」の can
「can」は「能力」や「可能」を表す表現に関して前回触れてみました。
前回も話に出ましたが基本的には助動詞は「何もしていない」ということが前提です。
「能力があると仮定できる」「可能性があると仮定できる」というような考え方をすると理解しやすくなるとお伝えしました。
「許可」に関しては肯定文では「~してもよい」、否定文では「~してはいけない」、疑問文では「~してもよいですか?」と表現されます。
- You can meet with Jiro if he says OK. ジローがOKと言えばあなたは彼と会うことができる。 ←会うことが許可される「会ってもよい」
ここで前回のように考えると「あなたはまだジローとは会っていません」。会うためには許可が必要とされます。
- She cannot(can't) stay here. 彼女はここにいることはできません。 ← ここにいてはいけない(不許可)
言い方としては後ほど出てきます「must not 禁止」よりは柔らかいものになりますがしかし不許可ということで「~してはいけない」と同じような意味です。
- Can I help take a shower first? 先にシャワーを浴びてもよいですか? ← 先に浴びてよいのか許可を求めている
「~してもよいですか?」という許可を求めるケースは日常生活の中では多々あります。
自分が何かしたいときはまずは相手に許可を求める形になる「Can I ~」という表現を使えば相手には伝わります。
「Can I ~」は基本的には相手を選ばず使うことができますがもっと丁寧な表現もありますので後ほど進んでいった時に触れていきます。
より丁寧な表現の could 【英語力を向上させるポイント】
「could」は「can」の過去形ということで記憶している人も多いかもしれません。
しかし実際に英語を使うようなケースでは単純に「can」の過去形として「~できた」といった使い方はあまりしません。
「could」は丁寧な表現方法として使用すると覚えてしまうのもいいと思います。
- Could I ask you something? (丁寧な表現が求められる場で)お尋ねしてもよろしいですか? ← 「許可をください」というより「許可をいただけませんぢょうか?」の意味合い
この丁寧な表現をしていれば相手が上司でも、社長でも、大統領相手にも使えるフレーズです。
友人や親しい人に対しては「Can I ~」を使用して丁寧な表現が必要な場合には「Could I ~」と使い分けをすることが良いと思います。
「依頼」の can
「依頼」ということで相手があっての表現になりますので「Can I ~」という「I」を使うことはありません。
基本的には「you」を使うことが多いでしょう。
- Can you play a guitar for her? 彼女のためにギターを弾いてもらえませんか?
- Can you open the door? ドアを開けてもらえませんか?
相手に依頼するという事でこれも「許可」と同様に丁寧な表現も必要な場面が多々あるかと思います。
その場合には「許可」と同じく「Could you ~」を使用してください。
「Could you ~」を使えばどんなシーンでも使うことができます。
格式の高い場でも相手に何かを依頼する時は使える用法になりますので重宝するかと思います。
まとめ
「can」は前回に触れた「能力・可能」に加えて「許可・依頼」の用法があることを今回は触れました。
相手に対して許可を求めたり何かをしてほしいような依頼する場面では相手やそのシチュエーションによって「can」と「could」を使い分けるとよりコミュニケーションの幅が広がります。
親しい間柄の人に対しては「Can I ~」「Can you ~」を使い、それ以外の場では「Could I ~」「Could you ~」を使えば完璧です。
この違いを知っているだけでも相手とのやり取りが全く変わってくるので覚えておいて損はありません。
今回はこのあたりで終わりたいと思います。