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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 「義務・必要」の must
- must + 動詞原形
- have to + 動詞原形
- 否定形の場合はそれぞれ意味が違う
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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「義務・必要」の must / have to
「must」「have to」は義務・必要の用法として使われます。
意味は「~しなければならない」「~する必要がある」となります。
- I must submit this homework today. 私はこの宿題を今日提出しなくてはならない。 ← 「~しなくてはならない」という義務が生じています
- I have to talk to Susan before she leaves here. 私はスーザンが去る前に彼女と話さねばならない(必要がある) ← 「話さなくてはならない」→「話す必要がある」
「義務・必要」に関してはすでに理解されている人がほとんどだと思いますがあえてここで触れさせていただきます。
「義務・必要」というところから「決意する」という意味合いも含まれている点も見逃せないポイントです。
「must」や「have to」はかなり強い意味合いを持っています。
基本的に自分のことが絡んでいる時に使用する上では「義務・必要・決意」の表れになりますので普段も使用することは問題ありません。
- I must pass the examination for my career. 私は自身のキャリアのためにこの試験に受からねばならない。 ← 「義務・必要・決意」の3つが含まれている
自分自身のことではなく相手や第三者へ使用する時は注意が必要です。かなり強い表現を相手に投げかけるわけですから日常や仕事上ではあまり使用することはありません。
- You have to pass the examination for your career. あなたは将来のキャリア形成のために試験に合格せねばならない。 ← 相手に対して強制のような意味が含まれる
相手と険悪な雰囲気になりかねないので注意してください。
時節が過去や未来の場合は使用するのは have to 【英語力を向上するためのポイント】
時節が過去や未来の時には「have to ~」を使用することになります。
当たり前のことですが助動詞を2つ続いて使用することはできません。
- I had to understand why this happened. 私はなぜこんな事が起きたのか理解しなくてはならなかった。 ← 過去形なので「have to ~」が「had to ~」へと変える
- She will have to reach out to her boss. 彼女は上司に接触しようとしなくてはならないだろう。← 「will must ~」という表現は使えないので「will have to ~」もしくは「be going to have to」を使用する
must not と don't have to は違うので注意が必要 【英語力を向上させるポイント】
「must ~」と「have to ~」は基本的には同じ意味合いのものでしたがこの2つが否定形になるとそれぞれ意味が変わってくるので注意が必要です。
「must not ~」は禁止になります。意味は「~してはいけない」となります。
- You must not enter this room without permission. あなたは許可なしではこの部屋に入ってはいけない。 ← 「~してはいけない(禁止)」と強い意味になる
禁止での表現になるので何らかの制限が掛かっているようなものに対して使用することがあるのではないかと思います。
これも「I ~」から始まる文では決意の意味合いを含めて禁止表現を使用するのは良いのですが相手や第三者に対しては注意が必要です。
「do not have to ~」は「~しなくてもよい」という意味になるので使用する機会は「must not ~」に比べれば多いと思います。
- You will not have to be there tomorrow. 明日あなたはそこにいなくても大丈夫です。 ← 「いなくても大丈夫」は「いる必要はありません」の意味になる
「~しなくてもよい」「~する必要はない」という表現になるので相手や第三者に対しても良く使うことがあります。
「must not ~」の禁止と比べると随分意味合いが変わって来るので否定形の場合は意味が変わると覚えておいてください。
まとめ
「must ~」「have to ~」は肯定文で使用する際には意味が「~しなくてはいけない」という「義務・必要・決意」の用法になります。
時節が過去形や未来形の場合は「must ~」は使用することができないので「had to ~」や「will have to ~」を使用するようにしましょう。
否定文の際には2つの意味が違ってくるので注意が必要です。
「must not ~」は「~してはいけない」と禁止を意味し「do not have to ~」は「~しなくてもよい」「~する必要はない」との意味合いになります。
「do not have to ~」は会話でも良く使うものですので覚えておいて損はありません。
今回はここまでに致します。