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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- had better
- 「意向をたずねる」 shall
- had better + 動詞原形
- shall + 動詞原形
今回は助動詞の「had better ~」と「意向をたずねる」「shall ~」に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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「had better ~」は主語に対し進言する【英語力を向上させるポイント】
「had better ~」は「had better」を1つとして助動詞と考えます。
意味合いとしては主語に対して進言したり勧めたりするものになり「~した方が良い」という意味になります。
文章で出てくる場合でも会話文などで出てくる機会が多いのかと思います。
日常の会話などでは頻出のものでもあります。
例文を見てみます。
- I had better finish this homework as soon as possible. わたしはこの宿題をできるだけ早く終わらせた方が良い。 ← 自分自身に「~した方が良い」と言い聞かせている
- You had better go home right now because of your family matter. 家の都合があるのであなたは今すぐに帰宅した方が良い。 ← 相手に対して進言しているので少し命令的な意味合いを含む
主語が「I」の場合は基本的には自分自身に言い聞かせるという事になり自身に制約を設けたり自信を鼓舞する時などに使用することが多いのではないかと思います。
主語が「You」や第三者に対して使用する場合にはニュアンス的に少し命令の要素が入っているので注意が必要です。上司や目上の人に対して使用するのはあまり好ましくないと思います。
否定形は「had better not ~」になるので注意
先にも少しだけ触れましたがこの「had better ~」は「had better」を1つの助動詞として考えてください。
そう考えないと否定形で使用する時に間違て「had not better ~」と使用してしまうかもしれません。
正しいのは「had better not ~」となります。意味は「主語は~しない方が良い」となります。
- She had better not attend the meeting for the new project. 彼女は新しいプロジェクトの会議には参加しない方が良い。 ← 「否定形では~しない方が良い」となり語順に注意が必要
ちなみに短縮形は「'd better~, 'd better not ~」となります。
会話では「had」を省略して「主語 + better ~」と使うこともしばしばです。
「意向をたずねる」の shall
相手に対して意向をたずねる時に「Shall ~?」を使用します。
相手にたずねるということで基本的には疑問形での使用が主になります。意味は「~しましょうか?」となります。
例文を見てみます。
- Shall I bring some food for your lunch? 昼食のためになにかお持ちしましょうか? ← 相手に対して「~しましょうか?」と意向をたずねている。
- Shall we share the room to save money? お金を節約するためにルームシェアしませんか? ← 「Shall we ~」になるので自分と相手を巻き込んでの提案になる
自身が相手のために何かをしようと申し出るときは「Shall I ~?」と表現します。
一方で相手も自分も一緒に巻き込んでの提案に関しては「Shall we ~?」と「we」を使用します。
わたしの今までの経験では英国やヨーロッパ系の人たちは「Shall ~?」を使用する人が多かったような気がします。
アメリカ人などは「Shall ~?」ではなく丁寧の要素が入るのかわかりませんが「Should ~?」を使用する人が多かったと記憶しています。
いずれにせよ申し出や提案に関して便利に活用できるのが「Shall ~?」になります。
まとめ
今回は「had better ~」、「意向をたずねる」「shall ~?」の用法に関して触れてみました。
「had better ~」の用法では意味は「~した方が良い」となり主語が「I」の場合は自分自身に制約を設けたり、鼓舞したりという意味合いになります。
主語が「You」や第三者に対して使用する場合は少し命令の要素が加わるので注意が必要です。
「意向をたすねる Shall ~?」の用法に関しては意味は「~しましょうか?」となります。
「Shall I ~?」の場合は自分が主語のために「~しましょうか?」と申し出るような形になります。
一方で「Shall we ~?」では相手も自分も一緒に巻き込んでの提案になります。
状況により使い分ければ様々なシーンで活用できる助動詞になります。
今回はここまでに致します。