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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 助動詞の「need」
- used to
- need + 動詞原形
- used to + 動詞原形
今回は助動詞の「need ~」と「used to ~」に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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助動詞の「need ~」は否定形、疑問形で使用される
「need ~」を助動詞として使用することはあまりありませんが特に英国英語で使用する(出題される)可能性がありますので触れてみたいと思います。
「need ~」は普通は一般動詞として使用します。意味としては「~が必要です」とお馴染みの表現です。
一般動詞で使用した場合は「need to 動詞原形」の形で使用することが多々あると思います。
- She needs to stay home under this crisis. この危機のもとでは彼女は家にいる必要がある。 ← 「Need to 動詞原形」の形での用法
しかし英国英語では「need ~」を助動詞として使用することで「need 動詞原形」の用法というものがあります。
肯定文では一般動詞の「need to 動詞原形」と同じものだと考えてください。
主に否定と疑問の形の文章で使用されることになります。
否定文では「needn't (need not) 動詞原形」、疑問文では「Need ~?」という他の助動詞と同様の使い方になります。
それでは例文を見てみます。
- I needn't (need not) take care of this matter. わたしはこの件に関しては関与する必要がない。 ← 「need」が助動詞なのでその後には動詞原形が続いている
- Need you hurry up? あなたは急ぐ必要がありますか? ← 助動詞の疑問文なので文頭に「Need ~?」を持ってくる
あまり馴染みのない用法になるのでご自身で使用する機会はあまりないかもしれません。
しかし突然否定文や特に疑問文で「Need ~?」と文頭に「Need」があったら知らない場合は驚いてしまいます。
こういった用法もあるということを覚えていただければよいと思います。
「used to ~」は過去の習慣に関して使用する助動詞【英語力を向上させるポイント】
「use ~」(~を使う)は中学校1年で習うよく使用する機会のある一般動詞になります。
今回触れます「used to ~」は用法上では助動詞の扱いになります。
意味は「以前はよく~したものだ」という表現になりポイントは以前の習慣であって「現在はしていない」というところです。
例文を見てみましょう。
- I used to go for a jog every morning when I lived in Boston. ボストンに住んでいた時は毎朝ジョギングしていたものです。 ← 過去の習慣になるので現在はしていないのがポイント
ここでのポイントは「以前はジョギングをしていたが現在はしていない」という点です。
否定文は「used not to ~」、過去の否定文は「did not use to ~」となる
否定文に関しては少し紛らわしいものになります。
否定文は構成が「used not to ~」もしくは「didn't (did not) use to~」となります。
両方とも全く同じ意味になりますので自分で使用する場合はどちらか一方を覚えておけばよいと思います。
以前お話しした「had better ~」などは「had better」を1つと考えて「had better not ~」といった形になっていましたが今回の「used to ~」では「used not to ~」となります。
もう一方の「didn't (did not) use to ~」に関しては「didn't」が入ると「used」を「use」に変える必要があります。
- I used not to read books. 以前、わたしは本を読まなかったものです。 ← 否定形の並びは「used not to ~」になる
- I did not use to play a guitar. 以前はギターを弾いていませんでした。 ← 並びが「didn't (did not) use to ~」となっている点
少々面倒ですが覚えておいていただければと思います。
疑問文では「Did 主語 use to ~」となる
疑問形での構成は過去の否定文と同様に「Did 主語 use to ~?」となります。
- Did you use to enjoy swimming? 以前は水泳を楽しんでいましたか? ← 「Did」を入れるので「used」を「use」に変える
ここでのポイントは例文を例に取ると「以前は楽しんでいたか?」と聞いているので「現在は楽しんでいない」という点です。
少しややこしいのですがこのあたりは感覚的に覚えようとしても上手くいかない場合はそういうものだとして覚えてしまうのも一つの手です。
まとめ
今回は助動詞の「need ~」、「used to ~」の用法に関して触れてみました。
「need ~」の用法は主に英国英語で使用するもので否定形と疑問形で助動詞として「need ~」を使うことになります。肯定文では一般動詞の用法である「need to 動詞原形」と同じものになります。
「used to ~」は過去の習慣に関して使用される助動詞になります。ポイントは「過去にはしていたが現在はしていない」という点です。
否定形で使用する際には「used not to ~」もしくは「didn't use to~」の2つの方法があり、疑問形で使用する際には「Did 主語 use to ~?」となり「used」を「use」に変える必要があります。
助動詞なのに「didn't」を使うの?と少しややこしいのですが気を付けていただければと思います。
今回はここまでに致します。