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今回の文法
- 「過去の確信」の must / should / cannot
- must + have + 過去分詞(PP)
- should + have + 過去分詞(PP)
- cannot (can't) + have + 過去分詞(PP)
今回は助動詞の過去の確信を表す「must have 過去分詞(PP)」、「should have 過去分詞(PP)」、「cannot (can't) have 過去分詞(PP)」に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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「過去の確信」を表す助動詞「must have 過去分詞(PP) 」は推量の要素を含み確信の度合いは95%【英語力を向上させるポイント】
前回は「過去の推量」の助動詞である「may have 過去分詞(PP)」「might have 過去分詞(PP)」「could have 過去分詞(PP)」に関して触れてみました。
それぞれの推量の程度は
「過去の推量」の助動詞 | 推量の程度(確信度) |
---|---|
could have 過去分詞(PP) | 80% |
may have 過去分詞(PP) | 50% |
might have 過去分詞(PP) | 20% |
以上となり推測の確信度は強い方より「could have 過去分詞(PP)」>「may have 過去分詞(PP)」>「might have 過去分詞(PP)」となりました。
この過去の推量の確信度がさらに強い助動詞が「must have 過去分詞(PP)」「should have 過去分詞(PP)」となります。
「must have 過去分詞(PP)」は過去の推量の中で一番程度が強いので「推量」の要素を含んだ「確信」になります。
意味合いとしては「~したに違いない」「~だったに違いない」と強い表現になります。
推測の確信の度合いは95%くらいと考えてほぼ事実(実現)に近いものとなります。
例文を見てみます。
- You must have taken advantage of this severe circumstance to be a candidate for a dean,. あなたはこの困難な状況に漬けこんで学長への候補者になったに違いない。(学長への候補者になる為にこの困難な状況を利用したに違いない) ← 95%の確信度なのでほぼ事実であると考えている
状況としては過去形なので単純に実現したのは「あなたは学長への候補者になった。」になります。
ここで「どのようにしてなったのか?」というところにの「困難な状況を利用したという推測、確信、疑念」が入り表現が「~になったに違いない」となっています。
もっと単純なものですと
- I must have passed the exam. わたしは試験に合格したに違いない。 ← 合格はまだしていないが確信がある状態
状況としては「試験は受けました」しかしまだ結果を待っている状態で「自分では合格したに違いない」と確信しています。
「should have 過去分詞(PP) 」は確信の度合いは95%【英語力を向上させるポイント】
「must have 過去分詞(PP)」とは似たようなものなのですがあえて分けて考えるとすれば「must have 過去分詞(PP)」は「~したに違いない」といった推量の要素を含んだ「確信」であるのに対して「should have 過去分詞(PP)」は「確信そのもの」だとお考えいただければ理解しやすいかと思います。
「確信そのもの」と言われてもピンと来ないかもしれませんので意味を見てください。
意味は「過去の確信」で「~したはずだ」となり「当然~になったはずだ」という当然のごとく強く信じていて疑いの要素がほとんど入っていないものという表現になりましょうか。
「当然~したはずだ」ということで、よって実際に実現したかどうかはあくまでわからないのであくまで強く信じている「確信」のレベルで使用します。
例文を見てみます。
- He should have attended the class previously. 彼は前回その授業に出席していたはずだ。 ← 「出席していたはずだ」と強く信じて「確信」している
「出席していたはずだ」ということで「100%の確信=事実」とまではいかないところがポイントです。
「~したはずだ」と強く信じている状態と考えればわかりやすいかもしれません。
「cannot (can't) have 過去分詞(PP)」は過去の否定の確信
「~したに違いない」という「must have 過去分詞(PP)」の否定形が「cannot (can't) have 過去分詞(PP)」と考えていただければ理解しやすいかと思います。
意味としては「~したはずがない」「~だったはずがない」となります。
「can」は助動詞としては「could」よりも度合いが強いものになります。「cannot」と強い否定になりますので「must have 過去分詞(PP)」の否定形として使用できます。
ちなみに「must not ~」は否定ではなく禁止になりますので推量とは意味が全く違うものになってしまいますので注意です。
それでは例文を見てみます。
- ABC company cannot (can't) have given a job offer to Masao. ABCカンパニー社がマサオに内定を出したはずがない。← 「~に違いない」の否定で「~のはずがない」となる
「must have 過去分詞(PP)」を使用した場合は「内定を出したに違いない」となるのでその過去の推量の要素を含んだ否定形で「内定を出したはずがない」という形になります。
「must の否定」と覚えていただければよいと思います。
まとめ
今回は過去の推量を表す助動詞の「must have 過去分詞(PP)」、「should have 過去分詞(PP)」「cannot (can't) have 過去分詞(PP)」のケースに関して触れてみました。
「must have 過去分詞(PP)」の用法では推量の要素が入っている強い過去の確信ということで意味合いは「~したに違いない」「~だったに違いない」というものになります。
「should have 過去分詞(PP)」の用法は「must have 過去分詞(PP)」と似たようなものなのですがあえて違いを見つけたいとすれば感覚としては「強く信じて何も疑わない状態の確信」といった表現になるのでしょうか。
「確信そのもの」の状態で「~だったはずだ」「~したはずだ」という意味合いになります。
「cannot (can't) have 過去分詞(PP)」は「must have 過去分詞(PP)」の否定形と覚えていただければ理解しやすいかと思います。
意味は「~したはずがない」「~だったはずがない」となります。
分けて考えるのが難しい場合は頭の中で何かをイメージして覚えたりするのも一つの手です。
今回はここまでに致します。