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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 「過去の非難・後悔」の should / ought to / need not
- should + have + 過去分詞(PP)
- ought to + have + 過去分詞(PP)
- need not (needn't) + have + 過去分詞(PP)
今回は助動詞の過去の非難・後悔を表す「should have 過去分詞(PP)」、「ought to have 過去分詞(PP)」、「need not (needn't) have 過去分詞(PP)」に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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「過去の非難・後悔」を表す助動詞「should have 過去分詞(PP) 」【英語力を向上させるポイント】
「should have 過去分詞(PP)」は用法が2つあります。前回お話しした「過去の確信」ともう一つは「過去の非難・後悔」になります。
「過去の確信」では強く信じて疑わない状態を表現していて意味合いとしては「~のはずだった」「当然~したはずだ」というものでした。
一方で、「過去の非難・後悔」での意味合いは「~すべきだったのに」という非難や後悔の念が強く入ってきます。
過去への非難・後悔ということでお分かりになるかと思いますが実際には実現しなかったことに対しての表現になります。
例文を見てみます。
- I should have said "Good-bye" to her before she moved to U.S.A. 彼女がアメリカに引っ越す前にわたしはさよならの挨拶をするべきだったのに。 ← 実際には挨拶できなかったことに対して自分自身を非難し後悔している
過去においてこうしておけばよかったと自分自身を非難したり後悔の念が残ることは良くあることだと思います。
そのような状況を表す助動詞の用法が「should have 過去分詞(PP)」になります。
「ought to have 過去分詞(PP)」も「should have 過去分詞(PP)」と同じように使う
「過去の非難・後悔」に関しては「ought to have 過去分詞(PP)」は「should have 過去分詞(PP)」と同様の使い方になります。
意味も同じで「~すべきだったのに」という実際には実現しなかったことに対して非難・後悔します。
- You ought to have bought a bag during the season sale. あなたはバーゲン期間中にそのバッグを買うべきだったのに。 ← バーゲン期間中に購入していなかったという事を非難している
日常で良くありそうな会話です。
「should have 過去分詞(PP)」と同じ用法ですので理解しやすいと思います。
否定形は実際にしてしまった事に対しての非難・後悔【英語力を向上させるポイント】
「過去の非難・後悔」の用法では「~すべきだったのに」と過去に実現しなかったことに対して非難や後悔の念が残ることに触れました。
「過去の非難・後悔」の否定形はどうなるかというと今度は過去にしてしまった事に対して非難・後悔の念が残る形になり、意味としては「~すべきではなかったのに」となります。
少し紛らわしいのですが「過去にしてしまった事=否定形」と覚えてください。
- He should not have gone to the gym. 彼はそのジムへ行くべきではなかったのに。 ← 過去に実現してしまった事に対して非難している
- I ought not to have eaten that raw food. わたしは生ものを食べるべきではなかったのに。 ← ought not to have 過去分詞の語順になる
否定形の語順は「should not have 過去分詞(PP)」「ought not to have 過去分詞(PP)」となります。「ought not to」の語順に注意してください。
「非難・後悔」での助動詞「need not (needn't) have 過去分詞(PP)」
以前、「need ~」を助動詞で扱うことがあることに関して触れました。その時も助動詞として「need ~」を使うときは否定形での用法になり肯定文の際には助動詞ではなく一般動詞になることに触れました。
今回の「過去の非難・後悔」に関しても同様に否定形での用法になり「should not have 過去分詞(PP)」「ought not to have 過去分詞(PP)」と同じく「過去に実現したことに対しての非難・後悔」の表現になります。
形は「need not (needn't) have 過去分詞(PP)」になり、意味は「~する必要はなかったのに」というものになります。
- You need not (needn't) have taken so many pictures. あなたはそんなに多くの写真を撮る必要は無かったのに。 ← 「実際に多くの写真を撮り過ぎた」という実現してしまったことに対しての非難になる
実際に行ってしまった事に対しての非難・後悔ということ覚えていただければと思います。
まとめ
今回は過去の非難・後悔を表す助動詞の「should have 過去分詞(PP)」、「ought to have 過去分詞(PP)」「need not (needn't) have 過去分詞(PP)」のケースに関して触れてみました。
「should have 過去分詞(PP)」と「ought to have 過去分詞(PP)」は意味合いも同じようなものになり「~すべきだったのに」という過去に実現しなかったことに対しての非難や後悔の念が残るものに対しての表現になります。
一方で否定形の「should not have 過去分詞(PP)」「ought not to have 過去分詞(PP)」の形になると過去に実現してしまった事に対しての非難や後悔の念が残るものへの表現となります。意味は「~すべきではなかったのに」というものになります。
「過去の非難・後悔」の助動詞である「need not (needn't) have 過去分詞(PP)」は過去に実現してしまった事に対しての非難・後悔の形になり意味は「~する必要ななかったのに」というものになります。
今回は過去に実現してしまったかどうかを軸に考えると区別して理解しやすくなるかと思います。
今回はここまでに致します。