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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 不定詞とは?
- 不定詞の名詞的用法(主語編)
- 形式主語の「It」
- 「句」と「節」とは
今回は不定詞の基本的概念と名詞的用法(主語編)に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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不定詞の基本的概念【英語力を向上させるポイント】
英文法の不定詞と聞いてどのように思い浮かべるでしょうか?
不定詞と言えば「to 不定詞」と答えが当然返ってくると思います。
不定詞の考え方としては「to 不定詞」以降でもう1文加えることができるという便利なものになります。
- I want to play tennis. わたしはテニスをしたい。 ← 「to 不定詞」以降の句に関して「わたしはしたい」と言っています
- She needs to be a good student for her future. 彼女は将来のために良い生徒になる必要がある。 ← 「彼女は~が必要」「~」は「将来のために良い生徒になること」となる
「私は~したい」の「~」の部分に文章のようなものを入れることができると考えるといいと思います。
そしてその文章のようなものは「まだ実現していないこと」を良く表現します。これからする事、しなくてはならない事、する可能性のある事に関して表現するために使うことが慣例です。
文章(Sentence)には主語(S)と動詞(V)が必要です。この「主語 + 動詞」によって文章が出来上がりますがここにさらに詳細な1文のようなものを入れることができるのが不定詞と考えてみてはいかがでしょうか?
そしてその1文のようなものを構成するのが「句」になります。
to 不定詞の名詞的用法 主語編
先ほど文章には「主語 + 動詞」が必要と言いました。そして不定詞はその文章の中にもう1つ文章のようなものを入れることができる便利なものとお伝えしました。
不定詞は主語の役割を果たしたり、補語や、目的語の役割も担うことができる便利なものです。どこにその不定詞を入れるかによって用法が分かれます。
まずは「不定詞が主語」の役割を担うケースを見てみます。
- To use this device is suitable for repair. この装置を使用することは修理のために適切だ。 ← 「この装置を使うこと」が不定詞句になり主語と同じ役割をする
- It is time to start a quiz. 小テストを開始する時間です。 ← 不定詞句は「小テストを開始すること」となり主語と同じ役割になる
1つ目の文章では「~すること」と名詞と同じ役割を果たすことができます。
主語は名詞しか入ることはできませんので「to 不定詞句」が主語になることができます。
ここでの不定詞句は「To use this device」になりこの句が名詞と同じものになります。
形式主語の「It」
2つ目の文章では「to 不定詞」が後にあるじゃないか?という素朴な質問がきそうです。
この文章での主語に見える「It」は形式的な主語になり実はあまり意味を成しません。
これは形式主語の「It」を使った用法になり主語の位置が以下のようになることが多いです。
- It + 動詞 + 主語(何らかの句)
- It + 動詞 + that + 主語 + 動詞 (that 以下をThat節と言う)
「不定詞句」を主語にする場合は「It」の形式主語の形をとることが多く慣用的なものだと考えていただければよいかと思います。
「句」とは?【英語力を向上させるポイント】
ちなみに「句」とは2つ以上の語が集まっていて何らかの品詞と同じ役割をはたすものを表します。
例えば「in the park」「this problem」「your important opinion」など2語以上集まっていてそれだけで存在できるものです。
「In the park」では「the park」だけでも存在できますので句になります。しかし「in the」だけではそうなりません。語のまとまりとして不完全な形になっているからです。
「in the park」は「公園内で」という意味になりますので副詞と同じ要素を持っているので副詞句に、そして「the park」は「その公園」という名詞になりますので名詞句として存在することができます。
ポイントは「それだけで存在できるか?」という点を気にしてください。
それに対して「節」とは2つ以上の語が集まっている句の中に「主語 + 動詞」が入っているものを指します。句と節に関してはとても大切なことなので度々触れていきたいと思います。
まとめ
今回は不定詞の「基本的概念」と「名詞的用法(主語編)」に関して触れてみました。
不定詞は概念として文の中でより詳しく説明するためのもう1つ文章なようなものを入れることができるものになります。
そしてまだ実現していないことに関して表現することが多いのでこれからする予定の事、しなくてはならない事、する可能性がある事に関して不定詞は使用されます。
不定詞は2語以上で形成される「句」として使用されるので名詞、補語、目的語と同じような役割を担うことができます。
主語は名詞でないといけませんので不定詞は主語として使うことができます。
文頭に「to 不定詞から始まる主語」になれるのですが、また別に慣用として形式主語の「It」を伴った構文でも良く使われます。
まずは不定詞は名詞と同じように使用することができると覚えていただければと思います。
今回はここまでに致します。