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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 不定詞の名詞的用法:補語
- 補語とは? 第2文型、第5文型
- 不定詞の名詞的用法:目的語
- 目的語とは? 他動詞、第3文型など
今回は不定詞の名詞的用法(補語、目的語)に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
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不定詞の名詞的用法:補語【英語力を向上させるポイント】
前回は不定詞の概念や名詞的用法(主語)に関してお話しさせていただきました。
今回は不定詞句が補語になるケースについて触れてみます。
補語と聞いて思い浮かべるのは文型です。英語には5つの文型がありますが補語が登場するのは第2文型と第5文型の2つです。
補語(C)とは?「第2文型」「第5文型」
補語とは主語や目的語がどういう状態なのか、どういうものなのか?を説明するためのものになります。
登場するのは第2文型と第5文型の二つで、補語になれる品詞は「名詞」「代名詞」「形容詞」の3つです。
第2文型(主語(S) + 動詞(V) + 補語(C))
- My brother is a professional baseball player. 私の兄はプロ野球選手です。 ← 「主語:私の兄」=「補語:プロ野球選手」となっている
第2文型では「主語がどのようなものなのか」を説明しているのが補語になります。
よって「主語(S)=補語(C)」の関係が成り立ちます。
第5文型(主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O) + 補語(C)
- I believe your sister very smart. 私はあなたの姉はとても頭が良いと信じている。 ← 「目的語:あなたの姉」=「補語:とても頭が良い」と目的語の状態を説明している
5文型内の目的語(O)の状態を説明している補語の役割を果たしている。
不定詞句の補語
第2文型の「主語(S) = 補語(C)」のように「to 不定詞」の句が補語の役割を果たします。
- My dream is to be a noble politician.. わたしの夢は高潔な政治家になることです。 ← 「私の夢」=「高潔な政治家になること」というイコールの関係が成り立つ
ここで「主語(S) = 補語(C)」の関係が成り立つという事は主語と補語を入れ替えることもできます。
To be a noble politician is my dream. 高潔な政治家になることは私の夢です。
入れ替えても文章が成り立つことで補語と確認できます。
不定詞の名詞的用法:目的語【英語力を向上させるポイント】
今度は不定詞句を目的語として使用するケースに関してです。
目的語とは動詞の表す動作や行為の対象となる語を目的語と言います。意味合いで行けば「~を~する(動詞)」の「~を」の部分に当てはまります。
例えば「use」は「~を使う」という動詞ですがこの「~を」の部分に入る語が目的語になります。
目的語になれるのは「名詞」と「代名詞」だけです。
5つの文型のうち目的語が登場するのは第3文型、第4文型、第5文型となります。
基本的には他動詞に伴うものが目的語になります。
他動詞とは?「第1文型」「第3文型」
動詞には2つの種類があります。1つは自動詞、もう1つが他動詞になります。
自動詞とは目的語が必要としない動詞のことです。その動詞1語のみで文を終えるものができるものとなります。
他動詞とは目的語を必要とする動詞になります。目的語が無くては不完全な状態になります。
- 自動詞のケース I walk. わたしは歩く。← 目的語が無くても文が成り立つ。
- 他動詞のケース I have a pen. わたしはペンを持っている。← 目的語が無いと文が成り立たない。
1つ目の「主語(S) + 動詞(V)」と動詞が自動詞の場合の文型を「第1文型」といいます。
2つ目の「主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O)」と目的語が必要な他動詞を使うものを第3文型といいます。
不定詞句の目的語
不定詞句の目的語とは他動詞が必要とする目的語の役割を不定詞句がはたすことを指します。
基本的な形は「他動詞(O) + 目的語(to 不定詞句)」となります。
- She failed to pass the exam for a driver's license. 彼女は運転免許証のための試験に落ちた。 ← 「他動詞の目的語」が「to 不定詞句」になっている
- He refused to form a team with that guy. 彼はあの男と一緒にチームを組むことを拒否した。 ← 「~を拒否した」の「~」の部分が不定詞句になる
目的語を必要とする他動詞の「~を~する」の「~の」に当てはまる部分を不定詞句にすることで「~すること」という名詞(目的語)の役割をはたすことができます。
まとめ
今回は不定詞の「名詞的用法(補語、目的語)」に関して触れてみました。
不定詞句を補語の役割として使う場合は想定される文型は「第2文型」「第5文型」になります。第2文型の場合は「主語(S) = 補語(C)」の関係が成り立ちますので主語と補語を入れ替えても意味が通ることで確認できます。
不定詞句を目的語として使用する場合は「第3文型」「第4文型」「第5文型」に登場することになります。基本的には目的語を必要とする他動詞の目的語の部分が不定詞句となります。他動詞の「~を~する」の「~を」の部分が目的語の入る部分になります。
「句」「補語」「目的語」「名詞」などいろいろな品詞などが出てきましたがこれらを理解することで文がどのように構成されているのかはっきりとわかるようになりますので常に気にかけていくのことが大切です。
今回はここまでに致します。