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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 不定詞の副詞的用法
- 「判断」
- 「結果」
今回は不定詞の副詞的用法(判断・結果)に関して触れてみたいと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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不定詞の副詞的用法 「判断」【英語力を向上させるポイント】
前回は不定詞の副詞的用法の中で「目的」「感情」に関して触れました。
「目的」では修飾する動詞や形容詞に対して「~するために」という目的の理由を不定詞句で説明する用法でした。「感情」に関しては主に感情を表す形容詞を修飾するものでその感情になった理由などを不定詞句で説明するという用法でした。
今回は「判断」になります。
不定詞句が判断の理由(根拠)を説明することで動詞や形容詞、そして文全体を説明します。
それでは例文を見てみます。
- You could be extremely excellent to earn all straight-A. あなたは成績を全てAをとるとは格別に優秀なのだろう。 ← 「You could be extremely excellent」の文全体の理由を表す不定詞句を用法
不定詞句に入る前の節で「あなたは格別に優秀なのだろう」と文は完結しています。
この完結した節に対して「なぜ優秀なのか?」という判断した理由(根拠)を説明するために不定詞句が挿入されている形になっています。
文全体と捉えなくても「(extremely)excellent」の形容詞に掛かっていてそれを説明する文章ということでも問題ありません。
- She is a special person to communicate with people from a variety of countries. 様々な国から来た人々とコミュニケーションが取れるなんて彼女は特別な人だ。 ← 不定詞句が主文の文全体を修飾している
先の例文では不定詞句の手前が形容詞だったため形容詞にかかるということで副詞的用法だと考えることができましたがこの例文はいかがでしょうか?
不定詞句が続く直前が「名詞:a (special)person」となっています。
「名詞を修飾するので形容詞的用法では?」と一瞬考えるかもしれませんがこの不定詞句がかかっているのは前の文全体(意味上では主語)に対して掛かっていることになります。
「彼女は特別な人だ」という節をどのようにしてそのような判断になったのかという理由(根拠)を不定詞句で説明しています。
少しわかりにくいところもあるかもしれませんが「不定詞の直前が名詞なので形容詞的用法」となるだけでなく実は副詞的用法であるケースもあるということを心の隅にでも置いておいていただければ幸いです。
不定詞の副詞的用法 「結果」【英語力を向上させるポイント】
今度は不定詞の副詞的用法の「結果」に関して触れてみたいと思います。
この「結果」に関してはおそらくすぐに納得して理解していただける用法かと思います。
まずは例文から見てみます。
- My parents went to the hot springs to find that the facility was a regular holiday. 両親が温泉に行こうとしてみると温泉施設は定休日だったことがわかった。 ← 主文をした、その結果が不定詞句だったという構文です
流れとしては「主文してみた > その結果「~だった」という風に解釈いたします。
英文の多くは後ろにあるものをどんどん前に持っていき日本語訳しようとしますがこのケースでは文は最後に向かって訳が流れていきます。
「両親が温泉に行った > その結果、施設が定休日だという事がわかった」という流れになります。
ここでのポイントは「結果」を表す不定詞の副詞的用法は実際に起こったことに関して使用されますので主文は過去形になります。
不定詞句は過去に実際に起こった主文全体に対して掛かっているのでこの点も見てください。
- He was born in this heavy snowfall area to be a World Cup Ski player. 彼はこの豪雪地帯で生まれてワールドカップスキーヤーになった。 ← 「主文」 > その結果、「不定詞句」の流れ
この例文でも流れは同じです。
「彼はこの豪雪地帯で生まれた >その結果、ワールドカップスキーヤーになった」と過去形の主文からの流れで不定詞句が続くようなかたちになっています。
流れを覚えていただければ不定詞の副詞的用法(結果)に関しては理解しやすいところだろ思います。
まとめ
今回は不定詞の「副詞的用法(判断、結果」に関して触れてみました。
「判断」に関してはその判断に至る理由(根拠)が不定詞句で説明されることになります。
この項目では副詞の役割を担う不定詞句がその前の主文全体にかかっているケースがあるので少しわかりにくいこともあるかもしれませんが文全体(特に主語に対して)を説明しているということで判別できると思います。
「結果」に関しては理解しやすいものになっています。
主文は過去に起こった話であり、その結果を不定詞句が説明するという前から文末に向かって訳していけるので理解しやすいものとなっていると思います。
これも不定詞句は主文全体に対してかかっていることになりますのでその点も見てみてください。
今回はここまでに致します。