< 高校・大学受験、TOEIC、TOEFL、英検などの各種試験対策のために >
< 外資系企業などで仕事をするために総合的な英語力を養うために >
< 「読む」だけでなく「解く力」「書く力」も身につけたい方に >
※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 不定詞 seem / appear
- seem to 不定詞
- appear to 不定詞
- It seems that 主語(S) + 動詞(V)
- It appears that 主語(S) + 動詞(V)
今回は不定詞の「seem to 不定詞」「appear to 不定詞」に関して触れてみたいと思います。
前回は不定詞の「意味上の主語」と「否定語」に関してお話をさせていただきました。
「意味上の主語」では主文と不定詞句の(意味上の)主語が一致するケースとそうでないケースに関して、「否定語」に関しては不定詞句の内容だけを否定したい場合に直前にス要する「not 」「never」の使い方などお話しさせていただきました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
不定詞 「seem to 不定詞」【英語力を向上させるポイント】
今回も不定詞に関してお話を進めさせていただきますが頻出の内容になりますので是非とも理解して覚えていただければと思います。
「主語(S) + seem to 不定詞」は定番中の定番の頻出構文になります。意味は「主語(S)は~のようだ」「主語(S)は~のように見える」となり何かを見た時の感じを伝えるものになります。
例題を見てみます。
- He seems to struggle for independence. 彼は独立しようと努力している(苦労している)ように見える。 ← 「主語(S) + seem to 不定詞」で「~のように見える」となる
「~しているように見える」という訳になるので「look ~」にも似たものに思えるかもしれませんが「look ~」の場合は不定詞句を普通は取らないのでここでは紹介いたしません。
「~のようだ」ということで様子を表現する構文ではありますが後に出てくる「appear to 不定詞」と違う点は見た感じも重要ですがそこに少しの推測の要素が入っている点です。
- That man seemed to be a new professor since last month. あの男性は先月からきた新しい教授のように見えた。 ← 「教授のように見えた」ということで事実はわからず推測の要素が入っている
この例文を見てみると確かに文面では先月から来た教授なのかどうかはわからないことになります。あくまで「そのように見える」というだけで推測の面での要素が含まれていることがわかります。
不定詞 「appear to 不定詞」【英語力を向上させるポイント】
今度は「appear to 不定詞」を見てみたいと思います。
構文もそうですが意味上でも「seem to 不定詞」とかなり近いものになり「~のようだ」となります。
先の「seem to 不定詞」の部分でも少し触れましたが「appear to 不定詞」は推測の要素はあまり入らず「見たままの事実」を表すときに使います。
それでは例文を見てみます。
- My baby appears to be sleepy. 赤ちゃんは眠そうに見える。 ← 「見たままの事実」の要素が強く明確であることがわかる
ここでのポイントは「赤ちゃんは眠そうに見える > 実際に眠い事実」というところになります。
例えば「赤ちゃんがぐずっている > こういうケースでは眠いことが多い」というのは推測の要素が入っていますがそういう場合は「seem to 不定詞」を使用した方がより適当であると思います。
- The victim of the automobile crash appeared to be very severe. その自動車事故の被害者はとても深刻な状況に見えた。 ← 実際に見た感じの状況がとても厳しい状況だったとなる
実際に見た状況が「とても深刻な状況」であったので「appear to 不定詞」を使うことが適当であるとわかる。
「It seems that 主語 + 動詞」「It appears that 主語 + 動詞」の構文
先に出てきました「seem to 不定詞」「appear to 不定詞」は「It seems that 主語(S) + 動詞(V)」「It appears that 主語(S) + 動詞(V)」の構文でも同じ表現をすることができます。
先の例文を構文に変えてみます。
- It seems that he struggles for independence.
- It seemed that that man was a new professor since last month.
- It appears that my baby is sleepy.
- It appeared that the victim of the automobile crash was very severe.
以上のように「It that 構文」に書き換えが可能になりますのでどちらの文章にも書き換えられるように練習するとより理解が深まると思います。
まとめ
今回は不定詞の「seem to 不定詞」と「appear to 不定詞」に関して触れてみました。
「seem to 不定詞」も「appear to 不定詞」も「~のように見える」「~のようだ」とどちらも同じような意味合いになりますが「seem to 不定詞」では少し推測の要素が入り、「appear to 不定詞」では事実に基づいた見たままを表す点で少し違いがあります。
また両方の構文は「It that」を使用した構文に書き換えが可能になるので覚えておけば文章のバリエーションが増えると思います。
今回はここまでに致します。