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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- be to 不定詞
- 予定
- 義務・命令
- 可能
今回は不定詞の「be to 不定詞」に関して触れてみたいと思います。
前回は不定詞の「完了形:to have 過去分詞(PP)」「進行形:to be ~ing」「受動態:to be 過去分詞(PP)」に関してお話をさせて頂きました。
「完了形」は不定詞句の内容が主文の動詞(V)より以前の内容の場合に「to have 過去分詞(PP)」の形で使用します。
「進行形」では不定詞句の内容が進行している場合に「to be ~ing」という形で表現する形になりました。
「受動態」では不定詞句の内容が受け身の場合に「to be 過去分詞(PP)」の形をとることができるという事に触れました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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不定詞の「be to 不定詞」【英語力を向上させるポイント】
今回は不定詞のよくある構文の1つである「be to 不定詞」に関して触れてみたいと思います。
「be to 不定詞」の形は基本的には「これから~することになっている」という意味合いが基本にあります。
そして主語に関しては主文の主語(S)と不定詞句の意味上の主語は一致します。
以前にお話させていただいた中には主文の主語(S)と不定詞句の意味上の主語が一致しないケースなどを紹介しましたがこの「be to 不定詞」に関しては主語は一致するという事で覚えておいていただければと思います。
「予定」を表す「be to 不定詞」
もともと「be to 不定詞」はこれから~することになっている」という意味合いが前提になっているので「予定」に関してはそのままの解釈で良いと思います。
例文を見てみます。
- The entrance ceremony of ABC high school is to be held on April 10th. ABC高校の入学式は4月10日に実施されることになっている(実施予定だ)。 ← 「to be 不定詞」により今後の予定に関して表現している
ここで文脈からすると今後の話(未来)をしているのですが主文の動詞(V)は原形の「is」は原形のままです。
不定詞句が未来の「今後~することになっている」という意味合いを持っているために原形でも問題ありません。
「義務・命令」の「be to 不定詞」
「be to 不定詞」の意味には「義務・命令」の意味を含むものもあります。
もし先ほどの「予定」の意味合いでは訳せない時はこの「義務・命令」を思い出して当てはめてみてください。
例文を見てみます。
- Each students of ABC high school is to carry his/her own student ID card in principle. ABC高校の生徒各々は原則として学生証を携帯しなくてはならない。 ← 意味合いでは「予定」よりも「義務・命令」の方がしっくりくる
実際には「予定」で使用されることが圧倒的に多いと思われるのですが「義務・命令」で意味合いがしっくりくる場合もありますので文の意味をよく読み取っていただければと思います。
「可能」の「be to 不定詞」
「be to 不定詞」には「可能」の意味合いでも使われるケースがあります。
能動態での使用はなく基本的には否定する形での文にて登場します。
構文としては「否定語 + 主語(S) + 「be to be 過去分詞(PP)」」となり意味は「主語(S)は~されることは否定語だった(できなかった)」となります。
ここで不定詞句は基本的には受動態になり「be to be 過去分詞(PP)」の形を取ることになります。
あまり見る機会は無いかもしれませんが頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。
例文を見てみます。
- Not a person was to be seen in this city. この町では誰一人も見かけられることはできなかった。 ← 不定詞句が受動態になっていて「~されることことはできなかった」となる
意味合いとしては「誰一人見かけることはできなかった」というものになり否定語を最初に持ってきているのが特徴です。
不定詞句は受動態になっているのでもし不定詞句が受け身で同様の文があった場合は「可能」の表現を思い出してみてください。
まとめ
今回は不定詞の「be to 不定詞」に関して触れてみました。
「be to 不定詞」には3つのタイプがあり「予定」「義務・命令」「可能」をそれぞれ意味するものがありました。
「予定」はおそらく一番多く見かける機会があるかと思いますが「今後~することになっている」という訳になります。
「義務・命令」では「予定」の意味合いでは意味が通らない文がありましたら「~しなければならない」ということで当てはめてみてください。そこでしっくりくるようでしたら「義務・命令」の「be to 不定詞」と判別できます。
「可能」に関しては否定語を伴い「~することはできない(できなかった)」というものになり不定詞句が受動態である「be to be 過去分詞(PP)」の形になるのが特徴でした。
まずは本来の意味である「予定」で当てはめてみてください。
今回はここまでに致します。