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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- too ~ to 不定詞
- enough to 不定詞
今回は不定詞の「too ~ to 不定詞」「enough to 不定詞」に関して触れてみたいと思います。
前回は不定詞の「be to 不定詞」に関してお話をさせていただきました。
「be to 不定詞」は基本的には「今後~することになっている」という「予定」の意味合いが強い用法であるとお伝えいたしました。
「予定」の要素が入っているため未来形の助動詞などが必要なく動詞(V)を原形のまま置くことが多いです。
この「予定」の意味合いで通じない文の場合は「義務・命令」の用法の可能性があるので意味上でしっくりくる場合は当てはまることに関して触れました。意味合いは「~しなければならない」になります。
最後に否定邸を伴って「可能」の用法もあるとお伝えいたしました。「~することができない」という意味合いになる文は不定詞句が受け身の「be to be 過去分詞(PP)」の形になることが通常でした。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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不定詞の「too ~ to 不定詞」【英語力を向上させるポイント】
今回は皆さんよくご存じの頻出構文になります「too ~ to 不定詞」になります。
構文の形は「too + 形容詞/副詞 + to 不定詞」になり、意味合いは「「形容詞/副詞」すぎて「不定詞句」することができない」となります。
この構文のポイントは文中に否定語が入っていないにもかかわらず内容は否定形だということです。
ちなみに主文の動詞(V)と不定詞句の意味上の主語が一致しない場合があります。
その際には「to 不定詞」の前に「for 意味上の主語)」を加えて「too 形容詞/副詞 + for 意味上の目的語 + to 不定詞」という構文の形を取ることになります。
まずは例文を見てみます。
- This country is too hot for me to live. この国はあまりにも暑すぎてわたしは住むことができない。 ← 文中に否定語は無いが「~すぎて~できない」と否定文になっている
「あまりにも~すぎて~できない」という形になりますが例文の場合は「主文の主語(S):this country」と不定詞句の「意味上の主語:for me = I」が違う点に気を付ける必要があります。
「住むことができない」のは「わたし」だということです。
「so ~ that」構文に書き換える
そしてこの構文は「so ~ that」構文に書き換えることが可能です。
構文の形は以下になります。
「主語(S) + 動詞(V) + so + 形容詞・副詞 + that 主語(S) + (can't) + 動詞(V)」
「too ~ to 不定詞」構文の意味上の主語は「that 節」の中の主語(S)に置かれることになります。
ポイントとしては「too ~ to 不定詞」構文では文中に否定語がありませんでしたが「so ~ that」構文では「that 節」内に「~することができない」を意味する「can't」などの助動詞が入り否定文になることです。
例文を見てみます。
- This country is so hot that I cannot (can't) live (here). この国はあまりにも暑すぎるので私は(ここに)住むことはできない。 ← 「that 節」内に「can't」が入り否定文になっている
これで「too ~ to 不定詞」構文が「so ~ that」構文に書き換えることができました。
「that 節」内が否定文になることを忘れないようにしていただければと思います。
「enough to 不定詞」
今度は「enough to 不定詞」に関して見てみたいと思います。
「enough」が入っていますので意味合いは「~するには十分だ」というところがベースの考え方になります。
構文は「形容詞/副詞 + enough to 不定詞」の形になり、意味は「「不定詞句」するのに十分「形容詞/副詞」だ」「とても「形容詞/副詞」なので「副詞句」だ」というように訳していきます。
語順に関しては必ず「形容詞/副詞 + enough to 不定詞」になるようにしてください。「enough 形容詞/副詞 to 不定詞」という形にはなりません。
例文を見てみます。
- This Sushi was delicious enough to clean the big plate. この寿司はとても美味しかったので大皿を平らげた。 ← 「形容詞 + enough to 不定詞」の語順に注意
- He was smart enough to make sense this complicated program. 彼はこの複雑なプログラムを理解できるほど頭が良かった。 ← 「プログラムを理解できるほど十分に頭が良かった」と直訳できる
1つ目の例文では直訳では「大きなお皿を平らげるほど十分に美味しかった」となり「~するには十分な「形容詞/副詞」」という意味合いになります。
先にもお伝えいたしましたが語順に注意です。
なお、主文の主語(S)と不定詞句の意味上の主語が違う場合には「enough for 意味上の主語 to 不定詞」を入れることができますのでこちらも覚えておいてください。
「so ~ that」構文への書き換え
「too ~ to 不定詞」と同様に「enough to 不定詞」も「so ~ that」構文に書き換えることができます。
先の例文を書き換えてみます。
- This Sushi was so delicious that I cleaned this big plate.
- He was so smart that he made sense this complicated program.
先の「too ~ to 不定詞」構文では「that 節」の中が否定文に変更する必要がありましたが今回の「enough to 不定詞」構文ではそのまま肯定文で文を作ることができますので違いを覚えておいていただければと思います。
まとめ
今回は不定詞で頻出の構文である「too ~ to 不定詞」「enough to 不定詞」に関して触れてみました。
「too ~ to 不定詞」では「あまりに~すぎるので~することができない」となり否定語が入っていないにもかかわらず文は否定文になりました。
「so ~ that」構文への書き換えの際には「that 節」内は否定文にする必要があります。
「enough to 不定詞」では「~できるほど(十分に)~である」という意味合いになり語順は必ず「形容詞/副詞 + enough to不定詞」にすることが大切なポイントです。
こちらも「so ~ that」構文への書き換えが可能で「that 節」内は肯定文になる点が「too ~ to 不定詞」構文とは違うところに注目です。
今回はここまでに致します。