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今回の文法
- 動名詞:名詞的用法・目的語
- 名詞的用法・前置詞の目的語
今回は動名詞の「名詞的用法・目的語」「名詞的用法・前置詞の目的語」に関して触れてみたいと思います。
前回より動名詞の用法に関して触れることになりました。
動名詞の概念では基本的には「日常の習慣」や「日々繰り返されている事」に関して表現するのに適しているのが動名詞だということでした。
動名詞は名詞と同じような役割を担うことが可能です。主語にもなれますし補語も可能です。どちらの用法でも「~すること」と動名詞句で内容を説明します。
補語の場合は注意するのは現在進行形なのか動名詞句なのかを判別することです。文脈より意味が通るがどうかで判別していただければと思います。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

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動名詞の名詞的用法「目的語」【英語力を向上させるポイント】
動名詞の名詞的用法の中で「目的語」に関して触れてみたいと思います。
基本的には主文の動詞(V)が他動詞の時に必要な目的語が動名詞句になるというパターンです。他動詞の目的語ですので意味は「~するのが他動詞だ」といった感じになります。
例文を見てみます。
- He really enjoys diving in the beautiful ocean. 彼は本当に綺麗な海に潜ることが好きだ。 ← 「他動詞:enjoys」の目的語が動名詞句になっている
「目的語」となる動名詞句は「diving in the beautiful ocean」になりますので「綺麗な海に潜ること」全てが目的語になります。
形式目的語の「it」
動名詞句が目的語の場合、第5文型(SVOC)などでは形式目的語の「it」をまず置いて補語(C)の後に本来の目的語になる動名詞句を置くこともあります。
第5文型では「主語(S) + 他動詞(V) + 目的語(O) + 補語(C)」という形になり「目的語(O) = 補語(C) > 目的語(O)は補語(C)である」の関係になります。
例文を見てみます。
- She is finding it very difficult playing golf. 彼女はゴルフをすることはとても難しいことだと感じている。 ← 「目的語(playing golf) = 補語(very difficult)」となっている
少しややこしく感じるかもしれませんが形式目的語の「it」を置くことで文が見やすく、そして分解しやすくなります。
他動詞の後に「it」が来た時には後ろの方に本当の目的語があるはずだと考える癖をつけるようにしていただければと思います。
動名詞の名詞的用法「前置詞の目的語」
次は動名詞の名詞的用法の中で「前置詞の目的語」になるケースを見てみます。
この「前置詞の目的語になれる」というのが良く似た用法の不定詞とは決定的に違う点になります。
前置詞の直後に不定詞を置くことはできないため「~すること」という句を前置詞の直後に形成したいときには動名詞が大活躍します。
例文を見てみます。
- The car went through the bridge without paying fees. その車は通行量も払わずに橋を渡っていった。 ← 「前置詞の目的語:without paying fees =動名詞句」となっている
- My father good at making a ship model. 私の父は船の模型を作るのが得意だ。 ← 「船の模型を作る事 > 「at」の目的語」
2つ目の例文では「be good at ~:~するのが得意だ」という熟語に不定詞句に続いています。こういった熟語は前置詞を伴うことがほとんどですので前置詞の直後に目的語として動名詞句を使用することが多々あります。
「前置詞の目的語」は動名詞で最も多用するケースかもしれませんのでどんどん試してみてください。
まとめ
今回は動名詞の「名詞的用法(目的語・前置詞の目的語)」に関して触れてみました。
「目的語」では他動詞の目的語として動名詞句が「~すること」という意味合いで内容を説明している形になります。
第5文型などで動名詞句が他動詞の目的語になる場合は目的語のところに一旦形式目的語の「it」を置き、補語(C)の後に本来の目的語として動名詞句を置くケースもあります。
「前置詞の目的語」になるケースは動名詞が一番活躍できるものになります。前置詞の直後には不定詞を取ることはできないので特に熟語など前置詞を伴うものの直後より動名詞句で内容を説明することができます。
使い勝手の良いところが動名詞になりますのでいろいろな形を試してみていただければと思います。
今回はここまでに致します。