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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 時制:現在完了の概念
- 「完了・結果」
今回は不定詞の時制の現在完了の「概念」「完了・結果」に関して触れてみたいと思います。
前回は時制の「未来形」「未来進行形」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「未来形」では「be going to ~」と「will ~」の違いに関して説明させていただきました。
「be going to ~」では「すでに意志によって決められていること」や「推測」の要素が入っていることに触れました。「will ~」では単純未来を意味していました。
「未来進行形」では未来のある時点で何かをしている(発生している)最中の状態を表すときに「未来進行形」を使用することができますが用法を明確にするためその際には未来のある時間や期間などを指し示す語句が必要であると述べました。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
時制 現在完了の「概念」【英語力を向上させるポイント】
今回は「現在完了」の概念に関してお話をさせて頂ければと思います。
時制の中で「現在」「過去」「未来」に関しては理解できるのだけど「完了」の話になるとどうもスッキリしないという人が結構います。
英文での表現方法などで迷う段階に入る前に「現在完了」のイメージがしっかりとできていればそんなに難しいことではありません。
- 「現在完了」で一番大切なことはまずは立ち位置を現在の「今」に基点を置きます。
- 「今の基点」に立ってそこから動かずに時を見渡すようにしてください。
- 「今」から「過去」を見てください。
- 「過去」のある時から「現在の基点」に向かって線を引いてください。
- 「過去」に発生した点から線が「現在の基点」まで繋がっていますか?もし今もその状態のあるのであればそれは「過去から始まって現在にも引き続いていること」→「現在完了」になります。
- 「過去」に発生した点から線が現在より前の時点で途切れてしまっている場合はそれは「過去」もしくは「過去完了」と別のものになります。
「完了」という響きが誤解を生みやすいのかもしれませんが何も「完了」していなくても構いません。
例:「わたしは10年前から禁煙を続けている」
「現在の基点」を「今」に置き、「10年前」に発生したものを点とする。「現在も禁煙している」とその状態が続いているので「10年前」から線を引っ張り途切れることなく現在まで続いているので「現在完了」になります。
ポイントは現在を基点にして過去のある点から線を引っ張り「現在の基点」まで到達しているかどうか?この一点に集中することで頭の中で「現在完了」の概念は出来上がりです。
あとはこのような状態の場合を英文で表現するだけです。
そこで使用するものが「主語(S) + have (has) + 過去分詞(PP)」の形となります。
頭の中でイメージできるようになれば「現在完了」はわかったも同然です。
時制 現在完了の「完了・結果」
先ほど「現在完了」は現在に基点を置いて過去に発生した線を引っ張ってみて現在まで続いているのか?というところをチェックしてくださいとお話させていただきました。
「現在完了」の「完了・結果」は今ままで続いていたことが「今、まさに」もしくは「つい先ほどちょうど」終わったことを表したいときに使う用法になります。
また「今までしていた事」を終えてどのような状態なのかを表すのも「完了・結果」の用法になります。
まずは例文を見てみます。
- I have just finished my homework. わたしは宿題をちょうど終えたところだ。 ← 過去よりしていた宿題がちょうど終わった = 現在完了
- She has already submitted the final draft to her professor. 彼女はすでに最終原稿を教授へ提出している。 ← 「(取り組んでいた最終原稿を)すでに提出した状態にある」ので現在完了
1つ目の文では「(今まで取り組んでいた宿題を)ちょうど終えた」という状態になっています。基点は現在で今の状態を表しています。
2つ目の文でも「(今まで取り組んでいた最終原稿を終えて)提出してどのような状態(この例文では「提出した状態」)になっているのかを表しています。
ここでのポイントは「今までしていたこと」があって現在は「終えた」のか「その後の状態」を表しているかを意識してみるとわかりやすいかもしれません。
「完了・結果」でも大切なことは「基点を今に置くこと」になります。
まとめ
今回は時制の現在完了「概念」と「完了・結果」に関して触れてみました。
「概念」に関しては現在を基点として過去のある点から線を引っ張り現在まで続いている状態にあるものなどを「現在完了」として考えることでした。
「完了・結果」に関してはそれ以前に取り組んでいたものが現在の時点でちょうど終えた、もしくは終えた後の状態にあることに関して表す用法でした。
今回はここまでに致します。