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今回の文法
- 時制:現在完了の「経験」
- 「継続」
今回は不定詞の時制の現在完了の「経験」「継続」に関して触れてみたいと思います。
前回は時制の現在完了の「概念」「完了・結果」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
現在完了の「概念」に関しましてはまずは現在を基点として過去のある時点の点から線を引き現在まで繋がっていれば(継続していれば)それは現在完了になります。
もし途中でその線が途切れてしまっているものは「過去形」か「過去完了」など他の用法になります。
「完了・結果」に関してはそれまで取り組んでいたものが基点である今の時点でちょうど終了したりすでに終えた後の状態を表すときに使われる用法になります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
時制 現在完了の「経験」【英語力を向上させるポイント】
現在完了の「経験」を用いるケースはとても多くあります。特に会話で使用する頻度も高く是非ともマスターしてほしい用法になります。
「経験」ということで基本的には「今までそれをしたことはあるか?」という内容のものがほとんどになります。
次に「したことがある」場合には「今までそれをしたことのある回数はどうか?」など頻度に関するやり取りが増えてきます。
ここでセットとして使用される「回数」や「頻度」に関わる副詞は以下が代表的です。
- never (決して~しない)
- before (以前に)
- often (しばしば)
- once (一度)
- twice (二度)
- many times (何度も)
この頻度などを組み合わせることで現在完了の「経験」の用法のバリエーションが広がります。
それでは例文を見てみます。
- I have met famous actors in Tokyo many times. わたしは東京で何度も有名な俳優に会ったことがある。 ← 「many times」を使用してこれまでの頻度や回数などを具体的に示している
- Have you ever been to New York? あなたはニューヨークに行ったことはありますか? ← このケースでは「1度でも(かつて)」という「経験」を尋ねている
「回数」や「頻度」を表すことでより具体的な表現ができるようになりますので積極的に入れていくよう意識をしていただければと思います。
時制 現在完了の「継続」
次に「継続」です。継続には「状態が継続している」ケースと「動作が継続している」ものに分かれます。
「状態」の継続
「状態」の継続を表す用法は「これまである状態が今の時点まで続いている」ことを表すときに使用されます。
この「状態」を表すときにセットとして使用される語句として以下があります。
- always (いつも、常に)
- for (~の間)
- since (~以来)
ここで「for ~」と「since ~」の区別がしにくいという方がけっこういらっしゃるのでポイントを説明いたします。
「for ~」は「期間」を表すときに、「since ~」は「ある時点から」を表すときに使用します。
例えば「3週間の間:for 3 weeks」となりますし「2001年の末から:since the end of 2001」といった感じです。
例文を見てみます。
- I have learned English since last year. わたしは去年より英語を学習している。 ← 「since ~」を使用していつから継続しているのかを表す
- He has lived in this town for 30 years. 彼はこの町に住んで30年になる。 ← 期間を表す「for ~」を使用している
「いつからなのか?」「期間は?」このあたりを具体的にすることで「継続の状態」をより詳しく説明できます。
「動作」の継続 現在完了進行形
一方で「動作の継続」に関してはある動作を「し続けている」ということになるので現在完了進行形を使用することになります。
形は「have (has) been ~ ing」になり「今までずっと~し続けている」という訳になります。
例文を見てみます。
- She has been concentrating on dealing with the matter for one year. 彼女は1年間、そのことに取り組むことに集中し続けている。 ← 「has been ~ing」により進行形で、「for ~」で期間を具体的に説明している
- How long have you been standing this line? 並んでからどれくらい待っていますか? ← 期間をたずねる「How long ~」の形を取っている
「何らかの動作を~し続けていること」を表す際には現在完了進行形を使用する際にもどれくらいの期間なのか?いつからなのか?を明確にすることも大切になりますのでこのあたりも意識していただけたらと思います。
まとめ
今回は時制の現在完了「経験」と「継続」に関して触れてみました。
「経験」ではこれまでの回数や頻度を明確にするために関連する副詞などを使用する必要がありました。
「継続」では「状態が継続している」ケースと「動作が継続している」ケースに分かれます。
「状態が継続している」ケースに関しましてはその状態がいつからなのか?どの程度の期間なのか?を明確にするとより文が理解しやすくなります。
「動作が継続している」ケースでは現在完了進行形を使用することで今なお動作が継続していることを表すことができ、ここでもやはりいつからなのか?どれくらいの期間なのか?を明確にすることで文がより理解しやすくなります。
今回はここまでに致します。