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今回の文法
- 時制:現在完了の「使えない副詞」
- 時制:現在完了の「使える副詞」
今回は不定詞の時制の現在完了の「経験」「継続」に関して触れてみたいと思います。
前回は時制の現在完了の「経験」「継続」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「経験」ではこれまでの回数や頻度を明確にするために関連する副詞などを使用する必要がありました。
「継続」では「状態が継続している」ケースと「動作が継続している」ケースに分かれます。
「状態が継続している」ケースに関しましてはその状態がいつからなのか?どの程度の期間なのか?を明確にするとより文が理解しやすくなります。
「動作が継続している」ケースでは現在完了進行形を使用することで今なお動作が継続していることを表すことができ、ここでもやはりいつからなのか?どれくらいの期間なのか?を明確にすることで文がより理解しやすくなります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
時制 現在完了で「使えない副詞」【英語力を向上させるポイント】
現在完了は時制に絡んでいる文法ですので「副詞」を様々なところに入れることで文の具体性をより高めようとします。
具体的に「いつ?」というのがとても大事になってくるので「副詞」を使いこなすことは現在完了だけでなく時制に関連するもの全ての理解を高めてくれることになります。
現在完了形というのは読んで字のごとく「現在」の時点に自分(基点)を置き様々なものを見ていくことになります。
その観点からすると明らかに過去(特定の過去)を表現する副詞を現在完了で使用するのは好ましくありません。
明らかに過去を表す副詞は以下のようなものがあります。
- yesterday (昨日)
- last night (昨晩)
- last week (先週)
- last month (先月)
- last year (昨年)
- ~ ago (~前)
- when I was ~ (~だった時)
- When ~ (いつ~)
- What time ~? (何時に~)
- in 1700 (過去の年)
- on Apr 1 (4月1日)
以上に並ばれた副詞(句も含む)を使用する時は基本的には過去形になります。
- I went to the school yesterday. (わたしは昨日学校に行った) ← 「yesterday」が入っているので明らかに現在の話ではない
- I met Hiroshi when I visited Okinawa. (沖縄を訪れた際にヒロシに会った) ← 「when I ~」の副詞句も特定の過去を表している
特定の過去を表す副詞を使用する時には現在完了ではなく過去形と覚えていただければと思います。
時制 現在完了で「使える副詞」【英語力を向上させるポイント】
実際に現在完了で使用できる副詞(句を含む)は以下のようなものになります。
- before (以前に) ← 不特定の過去を表しているので使える
- ever (かつて)
- lately (最近)
- just (ちょうど)
- now (たった今)
- today (今日)
- recently (最近) ← 過去形でも使用できる
- so far (今のところ)
- this week (今週)
- this month (今月)
- this year (今年)
- for (~の間)
- since (~以来)
定番の「for ~」「since ~」「ever ~」「just ~」などがありますね。
基本的には以上にある副詞は全て現在を基点としてみた時に使用するには日本語としても丁度良いものばかりです。
- I have just finished my homework. (ちょうど宿題が終わったところだ) ← 「ちょうど~した」ということで使用できる
- I have understood the complicated theory so far. (今のところそのややこしいセオリーは理解している) ← 「今のところ」ということで基点が現在にある
「現在完了で「before」は過去の事だから使えないのでは?」という疑問も出てきそうですが「before」は不特定の過去(いつも時点か明らかではない)ですので現在完了で使用できます。
例えば「以前~行ったことがある」というような文はよくあります。
あくまで「特定の過去」「明らかに時点のわかる過去」でなければ「不特定」になりますのでそのような場合は現在完了形を使用することができます。
まとめ
今回は時制の現在完了で「使えない副詞」「使える副詞」に関して触れてみました。
「使えない副詞」では基本的にはある「特定の過去」や「明らかに時点がわかる過去」に関連する副詞は使えないという事に触れました。
「使える副詞」とは現在の基点からみて現在を表現しているだけでなく過去であっても「不特定」のものなども使用できるますので覚えてみてください。
今回はここまでに致します。