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今回の文法
- 時制:過去完了の「形」
- 時制:過去完了の「完了・結果」
今回は不定詞の時制の過去完了の「形」「完了・結果」に関して触れてみたいと思います。
前回は時制の現在完了で「使えない副詞」「使える副詞」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「使えない副詞」では基本的にはある「特定の過去」や「明らかに時点がわかる過去」に関連する副詞は使えないという事に触れました。
「使える副詞」とは現在の基点からみて現在を表現しているだけでなく過去であっても「不特定」のものなども使用できるますので覚えてみてください。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
時制 過去完了の「形」【英語力を向上させるポイント】
これまで現在完了に関して進めてまいりましたがポイントであったことは「現在に基点を置きそこから過去を見る」という事が1つ目、そして「過去のある時点からスタートしたものが現在まで続いている、ちょうど完了した」という組み合わせが出来上がった時に現在完了形を使用するという事でした。
今回お話をさせて頂きます過去完了は以下のステップになります。
step
1現在に基点を置き過去を見る
step
2過去のある時点にスタートしたものが現在より以前で終わっている
まず「現在に基点を置き過去を見る」というところは現在完了と同じです。
過去のある時点に基点を置いてそれまでに起こっていた(続いていた)ことに関して表現したいときに過去完了形を使用します。
過去完了形の形は「had 過去分詞(P.P.)」となります。
- She had already left when her parents came to the airport. 両親が空港に到着した時には彼女はすでに去っていた。 ← 「両親が空港に到着した時」にはすでに遅かったということなる。
現在からみてみると「彼女が去った」のも「両親が空港に到着した」も共に過去の事です。時系列からいくと順番としては「彼女が去った」が先になります。
彼女は両親を待っていたのかわかりませんが両親が到着した時には時間が間に合わなかったのか「もう去っていた」という「完了」していることがポイントです。
否定形は「had」が助動詞と同じ役割になりますので「had not (hadn't) + 過去分詞(P.P.)」の形になります。
過去完了の「完了・結果」
過去完了において「完了・結果」を表すときのポイントになることは「過去のある時点が明確でまさにその時に起こっていることを表現する時」の用法になります。
ある時点がが明確ということで代表的な例を挙げますと「when ~」という副詞句を使用するケースが多々あります。
「~した時に~の状態になっていた」というような表現が多く見られます。
例文を見てみます。
- The final exam had already started when Mark arrived at the classroom. マークが教室に到着した時にはすでに最終試験が始まっていた。 ← 「when ~」の副詞句によりある時点が明確になっている
「到着した時」に「すでに始まっていた」という「完了・結果」を表現しています。
逆に過去のある時点が明確でない場合には「その時点」となる基点がわからないので過去完了形なのかただの過去形なのかの判別はできないことになります。
その様な状態では過去完了形を使うことはありませんので単純過去を使用することになります。
まとめ
今回は時制の過去完了の「形」と「完了・結果」に関して触れてみました。
「形」では過去完了形は現在から見た時に「過去のある時点からスタートしたものが現在までたどり着かずにどこかの過去の時点で終わっていること」を表現する時に使用する用法ということに触れました。
「完了・結果」に関しましてはポイントとなることは「過去のある時点が明確である」時にその時点の状態が「完了・結果」になっていることです。明確であることを表現する際に「when ~」の副詞句が良く使用されます。
時点が明確でない場合は過去完了なのか単純過去になるのかわからないのでその様な時には過去完了を使用することはありません。
以上のことを念頭に置きながらいろいろな文を見ていただければと思います。
今回はここまでに致します。