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今回の文法
- 時制:過去完了の「経験」
- 時制:過去完了の「継続」
今回は時制の過去完了の「経験」「継続」に関して触れてみたいと思います。
前回は時制の過去完了の「形」「完了・結果」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「形」では過去完了形は現在から見た時に「過去のある時点からスタートしたものが現在までたどり着かずにどこかの過去の時点で終わっていること」を表現する時に使用する用法ということに触れました。
「完了・結果」に関しましてはポイントとなることは「過去のある時点が明確である」時にその時点の状態が「完了・結果」になっていることです。明確であることを表現する際に「when ~」の副詞句が良く使用されます。
時点が明確でない場合は過去完了なのか単純過去になるのかわからないのでその様な時には過去完了を使用することはありません。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
時制 過去完了の「経験」【英語力を向上させるポイント】
過去完了の「経験」に関しましてお話を進めさせていただければと思います。
現在完了の「経験」は現在に基点を置いて過去のある時点から現在までに「何かをしたか?経験したか?」ということに関して表しました。
過去完了の「経験」の場合は現在に自分を置きまして過去のある時点から現在にたどり着く前のある時点まにで「何かをしたか?経験をしたか?」と考えるようにします。
例えば「ある男性が今は20歳とします。生まれた時から17歳までカレーを食べたことがなかった」は過去完了の「経験」に相当します。
ちなみに現在完了の場合では「生まれてから現在までカレーを食べたことがなかった」が相当しますね。
それでは例文を見てみます。
- I had never been to Canada before I graduated from the university. わたしは大学を卒業するまで一度もカナダに行ったことがなかった。 ← 「大学を卒業した」のは過去でありそれまで経験していないので過去完了の用法になる
現在に自分を置きましたら「大学を卒業した」のは過去になります。その大学を卒業するまでの間「カナダには行ったことがなかった」と言っているので過去完了の用法になります。
ここで使用されている「before S + V」に関しては「それまでの経験」という形で使用するにはかなり便利なものになります。
過去完了で表現したいときには使い勝手の良いものですので是非使用してみてください。
時制 過去完了の「継続」
次は「継続」に関して触れてみたいと思います。
「継続」では「過去のある状態が過去のある時点まで継続していた」というケースの場合に使用されます。
例えば「ある男性が自分で会社を設立するまでは15年間銀行員でした」というものですと「自分で会社を設立した」のは過去であり、「それまでは15年間銀行員として継続の状態であった」というようなニュアンスで考えるようにすると良いかもしれません。
「過去のある時点」を明確に表現することが大切なことになります。
例文を見てみます。
- Nancy had played tennis as a professional player for four years when she purchased her own house. ナンシーは4年間プロ選手としてテニスをしてから自身の家を購入した。 ← 「家を購入する以前=4年間プロ選手が継続の状態であった」
「継続」の状態を表現したいときには上の例文でもありまが「for four years」などの期間を表す語句を使用するとより明確に表現ができると思います。
まとめ
今回は時制の過去完了の「経験」と「継続」に関して触れてみました。
どちらも大切なことは「現在から見た時に過去のある時点からスタートしたものが現在にたどり着くまでで途切れていること」になります。
「経験」では「過去のある時点までに経験したかどうか?」という点がポイントになります。
「継続」では「過去のある時点まで継続して~の状態であった」というようなことを表現する時に使用されます。
どちらも「ある時点」を明確にすることが大切になります。
今回はここまでに致します。