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今回の文法
- 時制:過去完了 「大過去」
今回は時制の過去完了の「大過去」に関して触れてみたいと思います。
前回は時制の過去完了進行形に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
過去完了の進行形では「ある時点」を明確にする必要があります。「when S +V」などの副詞句が一緒に使われることで明確にします。
進行形の場合は「動作の継続」がポイントになります。「状態の継続」とは違いますので注意が必要です。
その動作がどれくらいの時間続けていたのかなどを表す副詞句も文の明確にするために役立つものになります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
時制 過去完了「大過去」【英語力を向上させるポイント】
今回は過去完了形の「大過去」に関して話を進めていきたいと思います。
「大過去」と聞いてイメージするとすれば「随分と昔のことを話すのかな?」と想像する人もいるかもしれませんが過去完了形の「大過去」は文法的な用法に関することになります。
「大過去」の条件は以下になります。
主文の動詞(V)は過去形にして他の節で「had 過去分詞(P.P.)」の形を取るもの
これでは何の話をしているのかさっぱりだと思いますので具体的に触れていきたいと思います。
「大過去」は2つの出来事の順序を逆に述べる用法
これまで触れてきました過去完了形に関してはどれもが主文の動詞(V)に当たる部分が過去完了形になっていました。
「主文のSV」というのはその文で一番中心になる重要な文になります。一番伝えたいことを述べるのが主文になります。
主文とは?
例えば日本語で「私が小学生の時はこの町には車が少なかった」という文があります。
ここで最も重要な部分は「この町には車が少なかった」になります。これが主文になります。
「私が小学生の時は」というのは英文では「when I was an elementary school student」という副詞節になるかと思いますがこれはあくまで主文を引き立たせる従属節になります。
あくまで主文の内容を補足するような意味合いで存在するのが従属節の役割であり、本文の中心は主文になります。
過去完了形を使う節を主文の動詞(V)よりも過去の出来後に
それでは例文を見てみます。
- I noticed that I had made huge mistake on this case. わたしはこの件で大きなミスを犯していたことに気づいた ← 「主文の動詞(V)=過去形」「that 節の動詞(V)=過去完了形」
- I sold my car which my father had given to me. わたしは父が私にくれた車を売った ← 「主文の動詞(V)=sold」「関係代名詞の目的格の動詞(V)=過去完了形」
上の例文にある通り2つの文の主文の動詞(V)は他の節の動詞より後に起こったことになります。
1文目の「気付いた」のは「ミスを犯した」よりも後のことになります。2文目の「売った」のは「父がくれた」より後の話です。
他の節の動詞(V)を過去完了形を使うことによって主文の動詞(V)より前の出来事だったという時間的な前後関係をハッキリさせる用法が「大過去」になります。
通常では主文の動詞(V)を過去完了形にして使用するのが大半ですがこのような用法もありますこと覚えておいていただければと思います。
まとめ
今回は時制の過去完了の「大過去」に関して触れてみました。
通常では主文の動詞(V)の部分が過去完了形で使用することが大半になります。
しかし時には2つの出来事の起こった順番を逆にする(主文の動詞(V)を過去形にする)ことで時間的な前後関係を明確にする必要がある場合、その他の節に過去完了形を使用することがあります。
主文の動詞(V)が過去形、その他の節の動詞(V)が過去完了形である文がありましたら過去完了形の使用している節の方が主文の動詞(V)より以前のことになりますこと覚えておいてください。
今回はここまでに致します。