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今回の文法
- 比較 原級「倍数」「分数」
今回は比較 原級「倍数」「分数」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較 原級「not ~」「many / much」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「not ~」のケースでは形が「A not as ~ as B」という原級の比較で意味合いは「AはBほど~ではない」となります。
あくまで基準は「B」になりますこと覚えていただければと思います。
「many / much」に関してはその後に続く名詞によって「many」を使うのか「much」を使うのかが決まることに関してお話させていただきました。
可算、不可算の定義を是非とも覚えておいていただければと思います。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較 原級「倍数」【英語力を向上させるポイント】
前回は比較の原級の否定形や「many / much」などを使った用法をお伝えいたしました。
今回は比較の原級の「倍数」に関して話を進めていきたいと思います。
「倍数」と考えた場合「これは原級ではなくて比較級ではないの?」といった素朴な質問も出てくるかもしれません。
原級の倍数の場合はこれまでも述べてきましたが「A as ~ as B」の場合は「B」を基準として考えます。
この「B」に単純に何倍かを掛け合わせたものが「A」だという表現になります。例えば「Bの2倍」であれば「A=Bの2倍」というふうになります。
よって原級であっても「倍数」やこの後に出てきます「分数」を掛け合わせることで「A=B」ではなくなるということになります。
構文と訳し方は以下になります。
構文は「A 動詞(V) + 倍数 + as ~ as B」という形になり意味合いは「AはBの倍数の~だ」となります。
一つ目の「as」の前に倍数を置くことがポイントになります。
倍数 | 単語 |
2倍 | twice |
3倍 | three times |
4倍 | four times |
10倍 | ten times |
基本的には倍数の表現は「times」の前に数字を入れるだけです。2倍だけ「tiwice」という表現になりますのでご注意ください。
それでは例文を見てみます。
- She has twice times as much as money as Jiro (has). 彼女はジローの2倍のお金を持っている。 ← 「twice times as ~ as」の構文
- That tree is three times as tall as this tree. あの木はこの木の3倍の高さがある。 ← 「three times as ~ as」の構文
1つ目の例文ですが基準はジローが持っているお金になります。ジローの2倍のお金を彼女は持っていることになります。
ここで「much」が使われています。お金は一見数えられるように思いそうですが英語では不可算名詞になります。
「不可算=」数えられませんので前回に触れました通り「~と同じ量の」という意味で「much」を使用しています。
比較 原級「分数」
分数の場合でも倍数と同様に「as ~ as」の前に分数を表す語を置くことになります。
構文としましては
「S 動詞(V) + 分数 as ~ as B」となります。
分数の表現は以下のようになますので覚えていただければと思います。
分数 | 単語 |
1 / 2 | (a) half |
1 / 3 | one third |
1 / 4 | a quarter |
2 / 3 | two third |
基本的には分子の部分はそのままの数字(a(one), two, three, four等)を入れ4以降の数字の分母には「~th」「~ths」などを付けます。
最初はなかなかとっつきにくいかもしれませんが規則的なものなので慣れてくると大したことありません。
それでは例文を見てみます。
- She has (a) half as much as money as Jiro (has). 彼女はジローの半分のお金を持っている。 ← 「(a) half as ~ as」の構文
- That tree is one third as tall as this tree. あの木はこの木の3分の1の高さになる。 ← 「one third as ~ as」の構文
先ほどの例文を分数の形に変えてみました。
倍数も分数も置く場所は同じになりますので一旦覚えてしまえば身に付く構文になります。
まとめ
今回は比較の原級の「倍数」「分数」に関して触れてみました。
「倍数」も「分数」も構文の形は同じになります。
「as ~ as」の前に倍数/分数を表現する語をいれることで基準となる「B」の何倍なのか?何分の一なのか?を表すことが可能になります。
何度も申し上げますが基準はあくまで「B」になりますこと覚えておいていただければと思います。
今回はここまでに致します。