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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 比較 比較級「~より~だ」
今回は比較 比較級「~より~だ」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較 原級「できるだけ~」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
形としては「as ~ as possible」「as ~ as one can (could)」の二つになります。
英語の能力証明試験などで頻出なだけでなく実際のやり取りでも多用されるものですので是非とも覚えていただければと思います。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較 比較級「~より~だ」【英語力を向上させるポイント】
前回まで比較の原級の様々な用法に関して触れてまいりました。
今回からは比較の比較級に入ってまいります。
基本的には原級のように比較する対象が同じというわけではなく比較対象に対して差があるものを比較級とします。
比較級のポイントは以下になります。
構文の形の基本形は「A 動詞(V)+ 比較級 than B」となり意味は「AはBより~だ」となります
ここでのポイントは「B」を必ず基準としてそれに対して「A」との差を考えることになります。
そして比べる対象は同質でなくてはなりません。
例えば「Aの身長の高さ」と「Bの身長の高さ」を比べて「どちらが高い」と表現する場合は同質のものとなります。
しかし「Aの所有している本の数」と「Bの所有している本の値段の高さ」は同質ではないので比べることができません。
さらに厳密にいえば日本語では「Aの身長の高さはBより高い」と表現することができますが英語的な考えでは「Aの身長の高さはBの身長の高さより高い」という同質に拘る必要があるケースも出てきます。
「Aの身長の高さ」は「B」ではなく「Bの身長の高さ」という細かいのですがこのあたり結構重要なポイントになります。
それでは例文を見てみます。
- Jiro can play tennis better than me. ジローは私よりもテニスが上手だ(上手にすることができる) ← 比べる対象は「テニスの上手さ」になる
- This golf club is heavier than that one. このゴルフクラブはあのクラブより重い。 ←比較するのは「ゴルフクラブの重さ」
- James has to finish more homework than me. ジェームスは私より多くの宿題を終わらせなくてはならない。 ← 比べるのは「宿題の量」になる
例文にもありますが「than ~」の部分ですが一語で片付ける場合は「目的格」を使用することが多いです。
文の成り立ちは「Jiro can play tennis (well).」と「I can play tennis (well).」の2つの文章があります。
この2人の「テニスの上手さ」を比べて一つにしているのが比較級での表現になります。
そして比較の基準となるのは「私のテニスの上手さ」になるのですが「than」以下に「I (can play tennis).」の「I(主格)」だけを置いておくわけにはいかないので代名詞(目的格)の「me」を置いています。
もし「than ~」の部分に「do」「can」などの動詞を置く必要がある場合には目的格ではなく「I do」「you can」など主格を置いてください。
3つ目の例文に関して「James has to finish homework more than me」と表現することはできないので注意してください。
この語順になってしまうと比較する対象が「宿題」と「私」になってしまうので同質での比較ではなくなるので成り立ちません。
あくまで比較するのは「比較級の前」である「終わらせる宿題の量」でなくてはなりません。
まとめ
今回より比較の比較級に突中し、「~より~だ」の用法に関して触れてみました。
比較級では比較する対象にある差を表現することになります。比べるものは同質のものであることもポイントになります。
例文でも触れましたが比べる対象が何なのかを明確にできれば文の作成は難しいものではありません。
今回はここまでに致します。