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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 比較「all the 比較級」
- 「all the 比較級 for 名詞」
- 「all the 比較級 because 節(SV)」
- 「none the 比較級」
今回は比較「all the 比較級」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較「the 比較級 SV, the 比較級 SV」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
能力証明試験などで頻出の構文になりますが大切なポイントは前半の文と後半の文は比例関係にあることです。
比例関係が成り立つだけでなく逆の意味でも文の内容を捉えられるようになると試験などで出題される問題にも対応できるようになります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較「all the 比較級」【英語力を向上させるポイント】
これまで比較の様々な表現に関して触れております。
今回は「all the 比較級」の用法に関してお話しできればと思います。
以前にも出てきました「the 比較級」の形を取るものは比較的に「程度などが増す」というような要素を含んでいるものが多いように感じます。
今回の「all the 比較級」も同様に「程度が増す」という事を強調するものになっております。
それでは構文と意味は以下になります。
構文は「all the 比較級 ~」となり意味は「いっそう~、ますます~」という意味になります
この「all the 比較級 ~」の用法ですが主に2つの句か節が後に続くことが多いので分けてお話させていただきます。
「all the 比較級 for 名詞」
1つ目は「all the 比較級」の後に「for 名詞」が続くケースです。
こちらは「for 名詞(句)なのでよりいっそう~」という意味合いの文になります。
例文を見てみます。
- We appreciate her all the more for her devoted work. 彼女の献身的な働きにより私たちはよりいっそう彼女に感謝しています。 ← 「for 名詞 = 健診的な働きにより」ますます(いっそう)~
「for」を持ってくるときは「名詞(句)」と覚えておいてください。
「all the 比較級 because 節(SV)」
次は「all the 比較級」の後に節を持ってくるケースです。
この場合では「because」を持ってきます。
「 all the 比較級 because SV」の構文で「~なのでいっそう~」という意味になります。「~なので」の部分は「because」以下の文章になります。
それでは例文を見てみます。
- Jiro moves all the quicker because he has many tasks today. 本日はたくさんの仕事を抱えているため、ジローはいっそう素早く動きます。 ← 「because SV = たくさんの仕事を抱えている」のでいっそう~
「becauseの後はSV」と覚えていただくことで「for」との違いを意識していただければと思います。
個人的な感想としては「because SV」の方が実際には使うような気がいたします。
「none the 比較級」
最後に先にでき来た「all the 比較級」じゃ程度などが増すことを強調するものとなっていました。
今回の「none the 比較級」は逆に程度などが増さない(変わらない)ところから来て「~だからといっても~でない」という否定を表すときの表現方法になります。
構文と意味は以下になります。
構文は「none the 比較級 ~」となり意味は「~だからといっても少しも~でない」という意味になります
こちらの構文でも先の「for 名詞」「because SV」の形式を伴うことがとても多いです。
用法は先のものと同じになりますので「名詞(句)が続くときは for」「節が続くときは because」と覚えていただければと思います。
- Jiro moves none the quicker because he has many tasks today. 本日はたくさんの仕事を抱えているが、ジローは少しも素早く動こうとしない。 ← 「none the quicker ~」 ~だからといっても素早くしない
例文は「because」のケースになりますので「SV」が続いています。
ここでポイントは「none」があるので主文の意味が否定文になることです。
文全体が否定の要素に帰ることのできる「none」は影響力の大きいものになります。
まとめ
今回は比較「all the 比較級」の用法に関して触れてみました。
「the 比較級」が付くものであるので意味合いとしては程度が増長していく様子を表現するようなものになります。
「for」「because」を伴う場合はその後の句や節の違いを覚えていただければと思います。
「none」が付く表現もありますがこちらは「何も増長しない」→文全体が否定文になるということをおさえていただければと思います。
今回はここまでに致します。