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今回の文法
- 比較「no 比較級 than」
今回は比較「no 比較級 than」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較「more B than A」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
一見すると通常の比較級の構文に見えるのですが実は「rather B than A」と同じ意味であるという点注意が必要です。
違いは「more」の後に原級が来ること。そして名詞の場合は「more of 名詞」の形を取ることによりその違いは明らかになります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較「no 比較級 than」【英語力を向上させるポイント】
これまで比較の様々な表現に関して触れております。
今回は「no 比較級 than」に関してお話をさせて頂ければと思います。
基本的には比較では例えばAとBがあった場合にどちらかに差があるのでその差に関して強調したり具体的に表現したりすることがほとんどになります。
しかし今回のような否定語が入る場合は「差が無い」ということを強調することが特徴になります。
例えば「not」というのは「~でない」という否定の意味になります。
これが「no」になりますと「全く~ない」という意味になるので否定という意味でも強さが変わってきます。
今回出てくるものは「no」になりますのでその否定の度合いが強いものであるとご理解いただければと思います。
それでは構文と意味は以下になります。
構文は「no 比較級 than」となり意味は「同じくらいでしかない(差がない)」という意味になります
比較するということを「no」で否定しているので意味合いとしては「差がない」ということになります。
「A」と「B」を比べたらほとんど同じだということですね。
それでは例文を見てみます。
- Her bag is no smaller than his wallet. 彼女のバッグは彼の財布と同じくらいの小ささでしかない。 ← 小ささが「彼女のバッグ」 =「 彼の財布」の関係になる
- Training so hard is no better than doing nothing. トレーニングをし過ぎるのは何もしないのと同じくらい良くないことだ。 ← 「no better than = 同じ程度に良くない」
1文目では「小ささ」という点で差がないことを強調しています。
そして2文目では「no better than = ~と同じように良くない」という表現になり「~し過ぎるのはしないのと同じように良くない」という意味合いになっています。
「not 比較級 than」との違い
今回は「no 比較級 than」を取り上げましたが「not 比較級 than」の表現方法もあります。
この2つには違いがありますので是非とも覚えておいていただければと思います。
「no 比較級 than」では比較対象に差がないので関係は「=(イコール)」になります。
しかし「not 比較級 than」のケースでは比較対象の関係は「≦」になるのが特徴です。
「not」を使用したケースでは例えば「A」と「B」を比べて場合には「同じ、もしくはそれより~だ」という「≦」の関係になりますこと覚えておいていただければと思います。
まとめ
今回は比較「no 比較級 than」の用法に関して触れてみました。
「no」は強い表現になりますので比較対象には差が無いという事を強調することになります。
よって関係は「=(イコール)」になります。
「not 比較級 than」との違いがありますのでそのあたりの程度に関しても注視していただければと思います。
今回はここまでに致します。