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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 比較「no less ~ than」
今回は比較「no less ~ than」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較「no more ~ than」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「no 比較級 than」と似ているので同じような意味合いになりそうな気がしますが違いがあります。
比較する2つ(2人)を両方とも否定することが肝になりますのでこのあたり意識することが大切になります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較「no less ~ than」【英語力を向上させるポイント】
これまで比較の様々な表現に関して触れております。
今回は「no less ~ than」に関してお話をさせて頂ければと思います。
前回は「no more ~ than」の用法に関して触れましたがそこでのポイントは比較する2つ(2人)の両方とも否定の意味を持つという事でした。
今回の「no less ~ than」では逆に「両方とも肯定の意味を持つ」というところが特徴になります。
それでは構文と意味は以下になります。
構文は「no less ~ than」となり意味は「~と同じように~だ」という意味になります
前回の「no more ~ than」では比較する2つ(2人)が両方とも否定の内容になる理由としては構文中に強い否定のいみを持つ「no」が1つ入っていたからです。
しかし今回の「no less ~ than」の構文では否定的要素を持つ「no」と「less」の2つが入っております。
これにより「マイナス × マイナス = プラス」ということで肯定文になると理解していただければよいかと思います。
それにしても数学ではないのにマイナス要素の複合はプラスになるというのは何とも面白い話ではあります。
それでは例文を見てみます。
- Sleeping is no less vital than training (is). 寝ることはトレーニングをするのと同じように不可欠なものだ。 ← 比較対象の2つとも肯定の意味になる
- James can no less play tennis than Mary (can). メアリーがテニスをするのと同じくらいジェームズもプレイすることができる。 ← 動詞を使っての比較
1つ目の文では「寝ること」と「トレーニングすること」が同じように肯定として扱われています。
普通に考えたら双方とも同じ肯定ならばわざわざ否定要素の「no」や「less」を入れなくても良いのに、と考えてしまうかもしれません。
私の経験では仕事などでこのような使い方をしたことはほとんどないと記憶しております。
しかし受験や能力証明試験などではこのような入り組んだ表現の問題が出題されることも多々あります。
知っていれば「両方ともただの肯定の意味」ということで瞬間的に扱える問題でもありますので是非とも覚えておいていただければと思います。
まとめ
今回は比較「no less ~ than」の用法に関して触れてみました。
「no」と「less」という二つの否定的要素を持つ語があるということで意味は肯定になるという説明をいたしました。
試験などでこのような問題が出題されたらという対策としてはシンプルに「肯定」と覚えておくことで対応ができるかと思います。
今回はここまでに致します。