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※英文に接する際に気にかけてほしい重要ポイントを中心に解説しています※
今回の文法
- 比較「no more than 数」
- 比較「not more than 数」
今回は比較「no/not more than 数」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較「no less ~ than」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「no」と「less」という二つの否定的要素を持つ語があるということで意味は肯定になるという説明をいたしました。
試験などでこのような問題が出題されたらという対策としてはシンプルに「肯定」と覚えておくことで対応ができるかと思います。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較「no more than 数」【英語力を向上させるポイント】
これまで比較の様々な表現に関して触れております。
今回は「no more than 数」に関してお話をさせて頂ければと思います。
これまで「no 比較級 than」「no more ~ than」「no less ~ than」などに多様なモノばかり出てくるので少し食傷気味かもしれませんがもう少しお付き合いいただけましたらと思います。
今回紹介する「no more than 数」と「not more than 数」では同じように見えて微妙に意味が違います。
その違いに関して理解していただけばと思います。
それでは構文と意味は以下になります。
構文は「no more than 数」となり意味は「わずか~しか、わずか~にすぎない」という意味になります
ここで覚えていただきたいことは「no more than 数」の数に関して、もしその数が100であれば「100そのもの」、もし2600であれば「2600そのもの」とお考え下さい。
「100」でれば「105」「95」「101」「99」などの周辺の数は考えずに「100」そのものとして考えるのが「no more than 数」になります。
それでは例文を見てみます。
- I remembered that I had no more than 100 yen at that time. その当時、私はわずか100円しか持ち合わせていなかったことを思い出した。 ← わずか100円 = 100そのもの
- She asked no more than 30 people for the party. 彼女はそのパーティに関してわずか30人にしか声がけしていなかった。 ← 声がけしたのは30人
「数」はちょうどであること是非とも覚えておいていただければと思います。
比較「not more than 数」
引き続いて今度は「not more than 数」に関してです。
先ほどの「no more than 数」はその「数そのもの」でありましたが今回の「not more than 数」の数は「以下」とお考えいただければよいかと思います。
まずは構文と意味になります。
構文は「not more than 数」となり意味は「せいぜい~、~より少ない」という意味になります
ここでもし数が「100」であれば「100」より下ということで実際の範囲(レンジ)は「1 ~ 100」の間という意味になります。
例えば「あの部屋では何人くらい入れる?」という質問に対しては「せいぜい30人かな」という解答であった場合、30人が最も多い数字でそれ以下になるということになります。
先ほどの例文を「not more than 数」を使った形で見てみましょう。
- I remembered that I had not more than 100 yen at that time. その当時、私はせいぜいあっても100円しか持ち合わせていなかったことを思い出した。 ← せいぜいあっても100円 = 100以下
- She asked not more than 30 people for the party. 彼女はそのパーティに関してせいぜい多くても30人にしか声がけしていなかった。 ← 声がけしたのは30人以下=もしかしたら5人かもしれない
「せいぜいあっても~」「せいぜい多くても~」という表現は例えば数字が「50」であった場合、「1~50」という範囲になるので多い場合は「50」ですが少ない場合は「1」の可能性もあるということです。
この点が先ほどの「no more than 数」とは違う点になりますことどうか覚えていただければと思います。
まとめ
今回は比較「no/not more than 数」の用法に関して触れてみました。
「no more than 数」でのポイントは数は「その数そのもの」ということでした。
「not more than 数」では数は「その数が最大でありその範囲の最小の数もあり得る」というところが違いになりそこを押さえる必要があります。
今回はここまでに致します。