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今回の文法
- 比較「no less than 数」
- 比較「not less than 数」
今回は比較「no/not less than 数」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較「no/not more than 数」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「no more than 数」でのポイントは数は「その数そのもの」ということでした。
「not more than 数」では数は「その数が最大でありその範囲の最小の数もあり得る」というところが違いになりそこを押さえる必要があります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較「no less than 数」【英語力を向上させるポイント】
これまで比較の様々な表現に関して触れております。
今回は「no less than 数」に関してお話をさせて頂ければと思います。
基本的な考え方としては前回にお話させていただいた「no / not more than 数」の反対と考えていただければよいかと思います。
「less」は否定的要素を持つ言葉ですのでその前に「no」や「not」が付いているという事は「マイナス × マイナス = 肯定(プラス)」の考え方ですね。
それでは構文と意味は以下になります。
構文は「no less than 数」となり意味は「~も(多いという意味を持つ)」という意味になります
こちらも前回同様に「数」の部分に関しては「100」であれば「100そのもの」でありそれよりも多い、少ないはありません。
ということは「100も」という意味合いは「100が多い数である」ということになります。
それでは例文を見てみます。
- He has no less than 300 guitars in his house. 彼は家に300ものギターを所有している。 ← 「300もの」ということで 数が多いことを強調
「数」はちょうど「300」であり、それは世間の考えとしてはとても多いということを強調しています。
比較「not less than 数」
引き続いて今度は「not less than 数」に関してです。
こちらも前回の「not more than 数」の反対と考えていただければよいかと思います。
前回では数が「100」であれば「100以下であり、範囲は1~100」でした。
それでは「not less than 数」になるとどのようになるのでしょうか。
まずは構文と意味になります。
構文は「not less than 数」となり意味は「少なくとも~」という意味になります
今回は「100」であれば「100以上」となり上限はありません。
例えば「あの歌手のファンクラブを作ったとしたら何人くらい集まるかな?」という質問があったとすれば「not less than 100 people 」は「少なくとも100人」という意味合いの文章が作られることになり上限はありません。
先ほどの例文を「not less than 数」を使った形で見てみましょう。
- He has not less than 300 guitars in his house. 彼は家に少なくとも300のギターを所有している。 ← 「少なくとも」ということでもしかしたら1000、2000、10000かもしれない
「少なくとも」という表現方法はお馴染みのもので「at least」があります。
「not less than」の部分を「at least」に書き換えても文章は同じ意味になりますので「not less than」=「at least」と覚えていただければ頭に残りやすいかと思います。
前回の「no / not more than 数」とセットで覚えていだければと思います。
まとめ
今回は比較「no/not less than 数」の用法に関して触れてみました。
基本的な考え方として「no / not」と「less」の組み合わせですので意味は肯定になります。
「no less than 数」でのポイントは数は「その数そのもの」でありその数は一般的には多いと考えられるものになります。
「not less than 数」では数は「その数が最低であり上限は無い」というところがポイントになります。
今回はここまでに致します。