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今回の文法
- 比較「at (one's) 最上級」
- 「at (the) best」「at (the) worst」
今回は比較「at (one's) 最上級」に関して触れてみたいと思います。
前回は比較「at (the) most / least」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
両方とも試験や日常でも頻出のお馴染みの表現であり意味合いも考えて対で覚えていただければと思います。
「at (the) most」は少ないというイメージで、そして「at (the) least」は多いというイメージで捉えることが大切なポイントになります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
過去のPBT、CBTと現行TOEFL iBTとのスコア換算に関する記事
TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
比較「at (one's) 最上級」【英語力を向上させるポイント】
これまで比較の様々な表現に関して触れてきましたが今回でいったん区切りになります。
比較のパートは主に3つ(原級、比較級、最上級)に分かれていて覚えることもたくさんあり頭の中がうまく整理できないこともあるかと思います。
1度全ての項目を一通り終えた後に改めてもう一度見直すと頭の中でキレイに整理されることも多々あります。
軽い気持ちで見直していただければと良いかと思います。
今回は「at (one's) 最上級」に関してお話しできればと思います。
今回も対になるような表現をいくつかお伝えいたします。
まずは「at one's best」からになります。
「at one's best」
「at one's best」に関して触れてみたいと思います。
この「one's」の部分は「~の」という所有格を表しています。
「ジローの」では「Jiro's ~」であり、「私の」ということであれば「my ~」になりますし「彼らの」となれば「their ~」の所有格になります。
「best」は「good」の最上級ですので「一番良い」という意味合いになります。
まずは構文と意味からになります。
構文は「at one's best」となり意味は「最上の、最高の状態の」という意味になります
「do one's best(ベストを尽くす)」と似たような語順ですが「do」は動詞ですので「~する → 尽くす」となります。
今回の「at one's best」は前置詞の「at」が付いていますので「最上で、最高の状態で」の「で」が前置詞部分だとお考え下さい。
それでは例文を見てみます。
- James can play tennis for the championship tournament at his best. ジェームスはチャンピオンシップトーナメントでは最高の状態でテニスをプレイできる。 ← 「at his best」 = 最高の状態で
「at his best」は前置詞句ですので文頭に置くなど前置詞が置ける場所ではどこでも置くことが可能です。
「最高の状態で」という表現方法ですのでいろいろな場面で活用できそうなフレーズになります。
「at (the) best」「at (the) worst」
今度は「at (the) best」「at (the) worst」になります。
前回の「at (the) most」「at (the) least」に通じるところもあるかもしれませんが「best」「worst」の意味合いが随分変わってくるので注意が必要です。
構文は「at (the) best / worst」となり意味は「よくとも~の、悪くても~の」という意味になります
先の「at one 's best」では「最上、最高の状態」という良い意味になりますが「at (the best」は否定的な要素を含むようになります。
「at (the) best」ではそれがピークのような捉え方から「よくとも~の」という意味合いになります。
逆に「at (the) worst」は一見最悪の状態のように感じますがそればボトム(最底辺)の状態ということで肯定的に「悪くても~の」という意味合いで「at (the) best」の反対の意味になります。
「the」は付けても付けなくてもどちらでも構いません。
それでは例文を見てみます。
- James can review the first page of the textbook at (the) best today. ジェームスは今日は良くとも教科書の最初のページしか復習できない。 ← 「at the best」が入るので「can」でも意味は「できない」になる
- James can review the first page of the textbook at (the) worst today. ジェームスは今日は悪くても教科書の最初のページは復習することができる。 → 「at the worst」で肯定の意味になる
2つの例文を見ていただいてわかる通り厄介なことは「best」が付いている方が否定的な意味を持ち、「worst」なのに肯定的な意味合いを持つという点です。
頭の中では理解しようとしてもなかなか馴染めずに最初のうちは間違ってしまうかもしれません。
「at one's best」が最高、最上の状態ということもありとても良い意味の表現であるため似たような「at (the) best」はとても紛らわしいものであります。
この辺りの違い、繰り返し見るようにして覚えるようにしていただければと思います。
まとめ
今回は比較の「at (one's) 最上級」の用法に関して触れてみました。
「at one's best」は最上、最高の状態というとても良い意味の表現方法になります。
一方で「at (the) best」では「best」が付いているにも関わらず否定的な意味合いを持つという事で注意が必要になります。
「at (the) worst」と対で違いを意識しながら覚えるようにしていただくことが大切です。
今回はここまでに致します。