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今回の文法
- 関係詞「that」
今回は関係詞「that」に関して触れてみたいと思います。
前回は関係詞「所有格の whose」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
「~の」という所有を意味する語を代名詞に持ってくる場合には所有格の「whose」を使用することになります。
所有格の関係代名詞は「人」「人以外」の全てに「whose」を使用することができます。
「~の」という表現になりますので続く語彙は「名詞」のみになることもポイントです。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアも載せおきます。

TOEFL iBTの各セクションについての記事
過去のTOEFLテスト形式についての記事
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TOEFL iBT対策の教材に関する記事
TOEICの概要、出願、テスト形式などの記事
関係詞「that」【英語力を向上させるポイント】
関係詞のパートに突入して基本的なところから話を進めております。
前回まで関係代名詞の「主格」「目的格」「所有格」に関してポイントなどいろいろお伝えいたしました。
先にも何度もお伝えいたしておりますが関係代名詞の大きな目的は平たく言えば以下になります。
主文としてある文の中に補足説明をするような形でもう一つの文を挿入すること
主文に挿入する文のことを関係詞節といいます。
主文の中で補足説明をしたい語が関係詞節の中ではどのような役割を果たしているのか?
ここを見抜けることができれば関係代名詞の理解は一気に進むことでしょう。
二つの文章をつなぐうえで必要なものが関係代名詞です。
どの代名詞を使うかは下の表で該当するものを探し出す必要があります。
先行詞 | 主格 | 所有格 | 目的格 |
人 | who | whose | who(m) |
人以外 | which | whose | which |
人、人以外 | that | 無し | that |
関係詞節の中で主語の役割をしているものが主格、目的語の役割を果たしているものを目的格といいます。
そして関係詞の中で「その人の」「その物の」といった所有の意味を表しているものを「所有格」と言います。
以上に加えて本日は基本的な用法の1つである「that」に関して触れてみたいと思います。
主格、目的格の「that」
これまで主格に関しては「人 = who」「人以外 = which」、そして目的格に関しては「ひと = whom」「人以外 = which」ということでお伝えいたしました。
以上の4つは「that」を代わりに使うことができます。所有格では「that」を使用することができません。
それでは大体のものは「that」を使うことができるのであれば「that」で全て済ましておけばよいのでは?と考える人が出てきます。
ということで中学、高校などの定期試験で関係代名詞は全て「that」を入れていた人もいるかもしれません。
基本的には「that」は主格、目的格共に「人以外」のケースで使用することが多い
原則では「人の主格、目的格」にも使用することができますが「who」「whom」を使うことが多いです。
よって関係代名詞で「that」を使う際には「主格&目的格共に人以外」がメインになると思って良いかもしれません。
ただ代用するだけですので前にお伝えした「主格」「目的格」の用法と全く同じになります。
受験や能力証明試験では関係代名詞関連の問題ではおそらく「that」を選ぶような問題はあまり出てくるとは思いませんし、日常や仕事でも人に関係するものは「who」「whom」を使用するので私はあまり「that」を使用しません。
あくまで「thatで代用できる」ということを頭の隅にでも置いていただければと良いかなと思います。
それでは例文を見てみます。
- I bought the bike that was very attractive for city riding. 私は町乗りにはとても魅力的な自転車を買った。 ← 「先行詞 = 人以外」なので「that」を代用。主格の用法
- I love my dog that I adopted 10 years ago. 私は10年前に引き取った犬が大好きです。 ← 「目的格」の用法
1文目は「主格&人以外」での「that」の代用になります。関係詞節の元の文は「The bike was vary attractive for city riding.」になります。
2文目は「目的格&人以外」での用法になります。関係詞節の元の文は「I adopted my dog 10 years ago.」になりますね。目的語の「my dog」が関係代名詞になっています。
何度も繰り返しますが「that」は「主格、目的格共に人以外」での使用がメインになるかと思います。
まとめ
今回は関係詞「that」の用法に関して触れてみました。
原則では「人、人以外」の主格、目的格全てに「that」を代用することができますが実際には「人以外」で代用することが多いかと思います。
所有格での代用することはありません。代用するにあたって「主格」「目的格」共に特別な決まり事等もありません。
今回はここまでに致します。