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今回の文法
- 複合関係代名詞「譲歩の whoever」
今回は複合関係代名詞「譲歩の whoever」に関して触れてみたいと思います。
前回は複合関係副詞「wherever」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
複合関係副詞の特徴は副詞節を形成するところにあります。
接続詞と同じような使い方もできるので副詞節を入れる場所に縛りはありません。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアになります。

複合関係代名詞「譲歩の whoever」【英語力を向上させるポイント】
今回は複合関係代名詞「譲歩の whoever」に関して触れてみたいと思います。
複合関係詞とは関係代名詞・関係副詞に「~ever」を付けたものになります。
複合関係詞は複合関係代名詞(whoever, whichever, whatever)と複合関係副詞(whenever, wherever)に分かれます。
これまで学んできた複合関係代名詞は名詞節を形成する、複合関係副詞は副詞節を形成することに触れてきました。
ここに譲歩の表現が入ってくる場合は複合関係代名詞、複合関係副詞との間の違いなどはどうなるのでしょうか?
そのあたりも触れてまいりたいと思います。
譲歩とは?
譲歩とはこちらにとっては都合の悪いことなどを認めてはいるのですが、それでもなお自分の主張は変わらないという表現方法の一つになります。
複合関係代名詞「譲歩の whoever」は副詞節を作るのが特徴
以前お伝えしました複合関係代名詞での「whoever」は名詞節を形成するのが特徴でした。
しかし複合関係代名詞の譲歩の用法になると副詞と同じ役割を果たす副詞節を作ることになります。
名詞に相当するものと副詞に相当するものでは性質が全く変わってしまうので注意が必要です。
よって「副詞節(副詞と同じ役割を果たす)」になるということは主に主文のV(動詞)、もしくは文全体を修飾する(主にかかる)という事になります。
「譲歩の whoever」のポイントは以下になります。
複合関係代名詞「譲歩の whoever」が作る節は副詞と同じ役割を果たし、「誰が~しようとも」という意味合いになる
副詞と同じ役割を果たすという事はその関係詞節そのものは主文のV(動詞)を補足的に説明するような意味合いの存在になります。
そして関係詞節の位置は文の中でも様々なところに置くことが可能です。
それでは例文を見てみます。
- Whoever gives me a job offer, I cannot take it right now. 誰が私に仕事(職)をくれようとも私は今すぐに受けることができない。 ← 「Whoever ~」の文が主文全体を修飾している
- Whoever tells me a good story, I do not go there. 誰がどんなに良い話をしようとも私はそこには行かない。
「whoever」は主語も兼ねていますので動詞は単数扱いに対応します。
先にも述べましたが関係詞節は主文の動詞、もしくは文全体に掛かっています。
副詞は文頭などに来ることも可能ですので以下のような文でも意味は変わりません。
「no matter who(誰が~しようとも)」に置き換えが可能
「whoever」が「誰が~しようとも」ということでno matter whoに置き換えることが可能です。
この書き換えは「whoever」が譲歩の意味を表している時のみできますので注意してください。
通常の複合関係代名詞の「whoever(~するのは誰でも)」での書き換えは「anyone who」であり名詞節を形成するのでここが違いになります。
先の例文を「no matter who」を使って置き換えてみましょう。
- No matter who gives me a job offer, I cannot take it right now. 誰が私に仕事(職)をくれようとも私は今すぐに受けることができない。 ← 「No matter who」に置き換えただけ
- No matter who tells me a good story, I do not go there. 誰がどんなに良い話をしようとも私はそこには行かない。
「no matter who」の用法などは各種試験でも良く見る機会があります。
是非とも覚えていただければと思います。
まとめ
今回は複合関係代名詞「譲歩の whoever」の用法に関して触れてみました。
複合関係代名詞でも譲歩の意味となると節が副詞節になるので要注意です。
書き換えに関しても各種試験などで頻出する用法になることにも注意が必要です。
今回はここまでに致します。
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