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今回の文法
- 仮定法「as if」
今回は仮定法「as if」に関して触れてみたいと思います。
前回は仮定法「wish」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
仮定法の「wish」は実現できない願望を表す時に使われます。
「wish」以下の節で使われる動詞は「過去形=現在の話」「過去完了形=過去の話」と「時間のズレ」があるところに注意が必要です。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアになります。

仮定法「as if」【英語力を向上させるポイント】
仮定法に突入し5回目になります。
今回は仮定法「as if」に関して触れていきたいと思います。
こちらも「wish」と並んで頻出の定番ものです。
仮定法は完了形、比較などと同様に苦手意識を持っている方が多い文法になります。
「仮定法は何で現在なのに過去形を使ったりするの?」
「仮定法は would, could, might などを使うけどわけがわからない」
というような疑問を持つ方には是非とも見ていただきたい内容を展開してまいりたいと思います。
それでは仮定法をさらに進めてまいります。
仮定法「as if」は「現在(過去)の事実とは異なる空想」を表す
今回は仮定法の中で「現在(過去)の事実とは異なる空想」を表現する「as if」に関して触れてみたいと思います。
まず最初に大切なことですが仮定法では動詞を過去形で使用しても現在のことを表しますし、過去完了形を使用することで過去の話をしているというややこしいものです。
以前触れました「if 節」及び「wish」を使用したものと同じ考え方で良いと思います。
後に触れますが典型的な文の構成がありますのでそちらによって現在、過去を判別できるかと思います。
大事なポイントは以下になります。
仮定法「as if」では現在(過去)の事実とは異なる空想を表し「まるで~のようである(あった)」という意味の文を形成する
仮定法「as if」の動詞
「as if」を使った構文では「as if」以下の文の動詞の形で現在なのか過去なのかを判別します。
文の構成としては「S(主語)+V(動詞)+ as if S V」というものになります。
「as if」を使った仮定法を形成する典型的な文の構成は以下になります。
- 「as if」より前の主文に当たる部分の動詞は単純に現在であれば現在、過去であれば過去形を使用する
- 現在の事実と異なる空想に関しては「as if」以下の文に使われる動詞は過去形になる
- 過去の事実と異なる空想に関しては「as if」以下の文に使われる動詞は過去完了形になる
- 「as if」の後でbe動詞を使う場合は基本的に「were」になる
それでは例文を見てみます。
- She behaves as if she were a famous actress. 彼女はまるで有名女優であるかのように振る舞う ← 「as if」以下の文で過去形(were)が使われている=現在の話
- James looked as if he had been serious sick. ジェームスはまるで重病患者だったかのように見えた ← 主文の動詞の時制は関係なく「as if 節」では過去完了形なので過去の話をしている
一つ目の例文では「as if」以下の節の動詞が過去形になっています。
よってこれは現在の話をしていることになり、現在の事実では「彼女は有名女優ではない」ということになります。
二つ目の例文では「as if」以下の節の動詞が過去完了形になっています。
単純に「そう見えた」という事で主文のV(動詞)の時制は過去形になっています。
主文のV(動詞)とは関係なく「as if」以下の文で過去完了になっているので過去の話をしていることになり過去の現実では「重病患者ではなかった」という事になります。
まとめ
今回は仮定法「as if」の用法に関して触れてみました。
仮定法の「as if」は現実(過去)の事実とは異なる空想を表す時に使われます。
「as if」以下の節で使われる動詞は「過去形=現在の話」「過去完了形=過去の話」と「時間のズレ」があるところに注意が必要です。
今回はここまでに致します。
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