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今回の文法
- 仮定法「but for」
今回は仮定法「but for」に関して触れてみたいと思います。
前回は仮定法「otherwise」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
仮定法「otherwise」は「if」を使用することなく仮定を表すことができます。
仮定法過去、仮定法過去完了の判別は「otherwise」直前の文の時制に基本的には合わせて行く形になります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアになります。

仮定法「but for」【英語力を向上させるポイント】
今回は仮定法「but for」に関して触れていきたいと思います。
これまで様々な「if 節」を使うことなく「もし~ならば」という文を表すケースに触れてまいりました。
今回紹介する「but for」もその一つで「if 節」無しで仮定を表現することができます。
なかなかに使える用法になりますので是非ともマスターしていただき様々な場面で使用してみてください。
仮定法は完了形、比較などと同様に苦手意識を持っている方が多い文法になります。
「仮定法は何で現在なのに過去形を使ったりするの?」
「仮定法は would, could, might などを使うけどわけがわからない」
というような疑問を持つ方には是非とも見ていただきたい内容を展開してまいりたいと思います。
それでは仮定法をさらに進めてまいります。
仮定法「but for」は「if 節を使うことなく仮定法過去、仮定法過去完了」を表す
今回お伝えする仮定法「but for」は「if 節」を使うことなく「~がなければ」という前置詞句を形成し仮定を表すというものになります。
以前にお伝えしました「without」を使用した仮定法と意味は同じになります。
大事なポイントは以下になります。
仮定法「but for」では「if 節」を使用することなく仮定法過去、仮定法過去完了を表し「~がなければ」という意味の文を形成する
仮定法「but for」の動詞
仮定法「but for」は「~がなければ」という前置詞句を形成し、仮定法過去、仮定法過去完了を表すことになります。
「but for」はもし「if 節」を用いて表現する場合は「if it were not for ~」と同じ表現になります。
それでは「if 節」を使った文をまずは見てみます。
- It it were not for hope, people would not live in this world. もし希望が無ければ、人々はこの世界で生きていけないだろう。 ← 「if it were not for ~」= ~がなければ
「if it were not for ~」では節を形成していますがこの部分を「but for」に書き換えることができます。
「~がなければ」という意味にるこの文を書き換えてみます。
- But for hope, people would not live in this world. もし希望が無ければ、人々はこの世界で生きていけないだろう。 ← 「But for」を使い前置詞句を形成する
「But for」が来たらすぐに「if it were not for ~」を思い浮かべるようにしてください。
各種能力試験などでも良く見ることができる用法になりますので是非とも覚えていただければと思います。
「But for」では前置詞句を形成するので仮定法過去、仮定法過去完了を見分けるには主文の動詞を見ることで判別することができます。
ポイントとしては
- 「if」が省略できる
- 「if 節」を形成する場合は「if it were not for ~」を使うことで同じ内容になります。
- 仮定法過去、仮定法過去完了の判別は主文を動詞を見ることでできます。「would 動詞の原形」は仮定法過去、「would have 過去分詞(P.P.)」は仮定法過去完了になります。
それでは例文を見てみます。
- But for your motivation, you would have failed the exam. やる気がなかったら、あなたはその試験に失敗していただろう。 ← 主文の動詞が「would have 過去分詞(P.P.)」なので仮定法過去完了とわかる
1つ目の例文では「その試験に失敗していただろう。」と過去と反対の仮定が表されています。よって過去の事実は「あなたは試験に成功した」ということになります。
「But for」の前置詞句の時制は、主文の動詞により決まることになります。
まとめ
今回は仮定法「but for」の用法に関して触れてみました。
仮定法「but for」は「if」を使用することなく仮定を表すことができます。
仮定法過去、仮定法過去完了の判別は主文の動詞を見ることがカギになります。
今回はここまでに致します。
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