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今回の文法
- 否定「little」
今回は否定「little」に関して触れてみたいと思います。
前回は否定「seldom」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
否定「seldom」は主文の動詞を修飾する副詞で頻度がわずかであるという意味で文全体を否定します。
「not」などの否定語が無くても文全体を否定することができる副詞になります。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアになります。

否定「little」【英語力を向上させるポイント】
今回は否定「little」に関して触れてみたいと思います。
「little」は形容詞、副詞になりますが意味合いより否定語に分類されます。
形容詞として分の一部を、そして副詞のとして文全体を否定するというケースがある汎用性の高い語になります。
否定は単にある語を否定するものもあれば文全体を否定するものもあります。
否定する強弱の度合いにも違いが出てきます。
そして部分的に否定するものもあれば全てを否定するような「否定する割合」に関しても覚える必要があります。
大まかに見て否定は2つに分かれます。
- 文否定:主節の動詞を否定することでその文全体を否定する
- 語否定:主節の動詞以外の節、句、語のみを否定する
まずは否定語が文全体に掛かっているのか、もしくは文の部分的なところにかかっているのかを意識すると良いかと思われます。
否定「little」は形容詞として不可算名詞を修飾し語否定、副詞として動詞を修飾して文全体の否定を表す
今回お伝えする否定語「little」は形容詞と副詞の両方で否定語となります。
形容詞は名詞を修飾して補足的に説明するのが主な役割になります。
副詞とは基本的には動詞や文全体を修飾して補足的に説明するのが主な役割になります。
「little」は補足的に説明するというよりもある語だけを部分的に否定、もしくは文全体を否定するような強いインパクトを与える語になります。
以前に触れました副詞の「hardly」「scarcely」が「ほとんど~ない」という程度が僅かというものでしたが「little」は量がほとんどないということになります。
否定「little」は形容詞として不可算名詞を修飾し語否定、副詞として動詞を修飾して文全体の否定を表す語になります。
不可算名詞とは「数えられない名詞」のことを言います。
意味は形容詞、副詞共に「(量が)ほとんど~ない」という表現になります。
「not」などの打消しの語彙を使用することなく文全体を否定します。
- 形容詞の場合、不可算名詞の前に置かれ、語否定する
- 副詞の場合、主に主節の動詞の前に置かれて文全体を否定する
- 副詞の場合、動詞が自動詞の場合は「主語 + 自動詞 + little 」の語順になる
- 副詞の場合、助動詞を使う場合は「助動詞 + little + 動詞の原形」の語順になる
大事なポイントは以下になります。
否定「little」は形容詞として不可算名詞を語否定、副詞として動詞を修飾して文全体の否定を表す。「(量が)ほとんど~ない」という意味の文を形成する
それでは例文を見てみましょう。
- The teacher assigned little homework today. 本日、先生は課した宿題はほとんどなかった。 ← 「little + 不可算名詞 」の例
- Air remained little in the bottle. そのボトルの中に空気はほとんどなかった。 ← 「自動詞 + little 」の語順になっている
- James little thinks that he might fail the exam. ジェームスはひょっとしたらその試験に落ちるとはまったく考えていない。 ← 「think」の前に置き文全体を否定する
1つ目の文では形容詞として不可算名詞である「homework」の前に置き「(量が)ほとんど~ない」という意味で否定語として修飾しています。
この「homework」は一見数えられそうですがそうではない不可算名詞になりますので覚えておいていただければと思います。
2つ目の文では自動詞である「remain」の後に副詞として「little」が置かれています。
自動詞を使用しているという事で文型は第一文型になります。決して「little」は目的語などにはなりませんのでご注意ください。
最後の文では主文の動詞の前に副詞として典型的な位置に置かれて文全体を否定しています。
「think」の前に置くことで「まったく考えない」という意味合いになります。
まとめ
今回は否定「little」の用法に関して触れてみました。
否定「little」は形容詞としては不可算名詞を修飾し語否定し、副詞としては主文の動詞を修飾して文全体を否定します。
「not」などの否定語が無くても文全体を否定することができる形容詞、副詞になります。
今回はここまでに致します。
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