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今回の文法
- 否定「not ~ until ~」
今回は否定「not ~ until ~」に関して触れてみたいと思います。
前回は否定「cannot ~ too ~」に関してお話をさせて頂きました
(記事はこちら)
否定「cannot ~ too ~」は「~してもし過ぎることはない」という否定の意味を表します。
否定を表す「not」を使っていますが単純な否定ではなく独特な表現になるところに注意が必要です。
前回はそんな話をさせて頂きました。
以前私が受験したスコアになります。

否定「not ~ until ~」【英語力を向上させるポイント】
今回は否定「not ~ until ~」に関して触れてみたいと思います。
「not ~ until ~」は慣用的な表現として覚えていただければと思います。
試験などでも時々見かけることもありますので注意が必要です。
否定は単にある語を否定するものもあれば文全体を否定するものもあります。
否定する強弱の度合いにも違いが出てきます。
そして部分的に否定するものもあれば全てを否定するような「否定する割合」に関しても覚える必要があります。
大まかに見て否定は2つに分かれます。
- 文否定:主節の動詞を否定することでその文全体を否定する
- 語否定:主節の動詞以外の節、句、語のみを否定する
まずは否定語が文全体に掛かっているのか、もしくは文の部分的なところにかかっているのかを意識すると良いかと思われます。
否定「not ~ until ~」は「~して初めて~する、~になってようやく~する」という否定を表す
「not ~ until ~」は否定の「not」が入っていますが文の終わりは「~しない」といった終わり方をしません。
「not」が入っているにも関わらず文の意味は肯定しているような内容になるので注意が必要です。
考え方としては「~するまで(until)~しない(しなかった)(not)」というところから少し飛躍しますが意味を変えて「~して初めて~する、~になってようやく~する」と言ったところでしょうか。
否定「not ~ until ~」は「~して初めて~する、~になってようやく~する」という否定を表す語になります。
ご覧の通り文の終わり方は「~する」というものでとても紛らわしい慣用的な表現となります。
- 「主語 + 一般動詞/be動詞の否定形(not) + until + S + V.」の形を取る
- 「~してはじめて~する/~になってようやく~する」といった意味合いになる
- 「it ~ that」構文で良く使われる
大事なポイントは以下になります。
否定「not ~ until ~」は「~して初めて~する、~になってようやく~する」という意味の文を形成する
それでは例文を見てみましょう。
- My son did not finish homework until the teacher gave him warnings. 息子は先生に注意されてやっと宿題を終えた。 ← 「not」があるにも関わらず文の意味は「~した」
- He did not become a famous actor until he was fifty years old. 彼は50歳になってやっと有名な俳優になった。 ←50歳になるまで有名な俳優になれなかった=50歳でやっとなれた
1つ目の文では直訳では「先生に注意されるまでは宿題を終えていなかった」というところから「先生に注意されてやっと宿題を終えた」という意味合いになります。
2つ目の文では同様に「彼は50歳になるまで有名な俳優になれなかった」から「50歳になってやっと有名な俳優になった」と考えるようにしてみると理解しやすいかもしれません。
ここで注意するところは「50歳になるまで俳優になれなかった」からといって「50歳になってやっと俳優になる」になるとは限らないということです。
「その後60歳を過ぎても俳優になれなかった」かもしれませんし、「有名になれなかったので俳優の道は諦めた」かもしれません。
よって先のステップはこじつけではありますがあくまで理解する上の一つの考え方として見ていただけたらと思います。
先にも触れましたが「not ~ until ~」は「it ~ that 構文」に置き換えることも可能です。
例文を置き換えてみます。
- It was not until the teacher gave him warnings that my son finished homework. 息子は先生に注意されてやっと宿題を終えた。
- It was not until he was fifty years old that he became a famous actor. 彼は50歳になってやっと有名な俳優になった。
以上のように「It ~ that 構文」への置き換えの形もあわせて覚えておいていただければと思います。
まとめ
今回は否定「not ~ until ~」の用法に関して触れてみました。
否定「not ~ until ~」は「~して初めて~する、~になってようやく~する」という否定の意味を表します。
否定を表す「not」を使っていますが訳では「~する(した)」という肯定の表現になるところに注意が必要です。
今回はここまでに致します。
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